今回ご紹介するのは京都市は北区、京都で随一の紅葉名所源光庵です。
京都は盆地なので、東西南北は山に囲まれていてそのどの山裾も紅葉名所と言えば名所なんですが
身も蓋もない事言うな☆
市街地にも名所は多いんですけどね。
今回の源光庵は京都市の北、鷹峯三山に囲まれる様な場所にある曹洞宗の寺院で、見所はこの丸い悟りの窓と、四角の迷いの窓。
この窓から覗く限定された空間を以て見る紅葉はここならではのものと言えるかと思います。
では、今回はそんな悟りの窓と迷いの窓と紅葉と歴史探訪と、源光庵に一礼。
本堂まで
源光庵は京都市の北部『鷹峯』という地域にあります。江戸時代本阿弥光悦が移り住んだ事から光悦村という集落が形成されるに至ったこの地域は鷹峰三山に囲まれた風光明媚な土地です。
入口は二つあるように見えますが、東側が徒歩用、西側は駐車場入り口になっています。紅葉の時期は混雑するので、駐車場は利用させてもらえません、車で拝観の場合は予め近隣のパーキングに止めてくる必要があるので注意。
入口の門です。門裏側に見えるこの一本の紅葉が映えます。このお寺、他もそうなんですが『魅せる』のが上手いお寺なんです。
境内は彩りの良い紅葉で満ち溢れていて、本当に魅せられます。
お堂を正面から。拝観はお堂東側から入館し、西の出口へ抜けるのが順路です。
お堂前の庭には一際映える木があります。もみじでいいんでしょうか。
拝観料は通常大人400円、紅葉時500円。書き入れ時やし、多少は仕方がないものと諦めています。ちなみに書入れ時というのは掻き入れるから来る造語ではなく、商売が好調な時に帳面記帳など売上記帳の機会が多くなる事に由来するそうです。
堂内見所
堂内から見る裏側の庭園がちょうど今見ごろです。
書院窓からの眺めが今回のベストショットです。桜と違って紅葉は全部が全部満開という訳にはいきません。
悟りの窓・迷いの窓
フォトスポットとしてのこの寺一番の見どころはやはりこの二つの窓でしょう、丸い方を悟りの窓、四角の方を迷いの窓といいます。
迷いの窓は人間の生涯を4つの角で象徴しているんだそうです。
悟りの窓はありのままの姿、悟りの境地を開くことが出来、丸い形は大宇宙を表現しているとされます。
血天井・鳥居元忠位牌
もう一つ、このお寺の見どころは伏見桃山城から移築されたという天井、『血天井』と呼ばれます。
生々しい名前ですが、そのまんまの意味で徳川家家臣の鳥居元忠が石田三成に敗れ、自刃した際の飛び散った血が付いているからという事です。
鳥居元忠は徳川家康が今川家に人質とされていた時からの忠臣でした。関ケ原の戦いに石田三成を誘い出すフェイクとも言われまっすが、家康による上杉景勝討伐の際、この鳥居元忠は手勢三千で伏見城に就きました。そして家康留守に乗じようとした石田三成が挙兵する訳ですが、その際伏見城は結果的に関ケ原の前哨戦となり、鳥居元忠は討死したとされています。
アクセス
- 住 所:〒603-8468 京都府京都市北区鷹峯北鷹峯町47
- 駐車場:なし
車の場合:京都市の千本通をひたすら北へ、鷹峯交差点北西角。
平時駐車場は用意されていますが、紅葉時は混雑を想定して境内駐車場は使わせてもらえません。少し離れますが、千本通沿いにいくつかあるコインパーキングを使用する事になります。
まとめ
今回はこれで以上です。京都には正直紅葉スポットが溢れ返るほど多くあり、どこも甲乙つけがたいそれぞれに見所を持つ場所ですが、このお寺の魅せ方は見事というほかありません。ただ見せるのではなく、魅せるように風景を切り取ってその限定的に広がる空間を以て魅せる、そんな景色が多くの人に支持され多くの人を魅了してきた一因かと思います、一度その目でご覧下さい。