今回はお酒のアテシリーズ『鶏ちゃん』。
飛騨のご当地グルメの紹介です。
岐阜は何度か言った事あるんですが、いつも蕎麦かラーメンばっかり食べていたので、肉、特に飛騨牛ですらない鶏のご当地グルメなんて正直ノーマークでした。
ラーメン以外のグルメ大体ノーマークやん☆
今回はそんな謎めいたB級(多分)グルメ鶏ちゃんを作っていきます。
鶏ちゃんって?
岐阜県飛騨地方に昔からあるご当地メニューです。元々の発祥は下呂や高山の南、郡上市辺りの家庭料理の一つで、これを地元のウリにしようとか、そんな感じで居酒屋さんが積極的に改良に乗り出したのが、隆盛の始まりやったんやとか。
『とりちゃん』ではなく『けいちゃん』というのが正しい読み方らしく、多分ちゃんは『ちゃんちゃん焼き』辺りから来ているものと思われます。
鶏ちゃんは後述しますが、タレが味噌ベースでこの辺りがちゃんちゃん焼きからのルーツを感じる点です☆
メニューの源流は北海道で有名なジンギスカンにあるらしく、北海道ではそのままジンギスカンが定着したんですが、岐阜には牧羊が定着しなかったため、ジンギスカンが、またはジンギスカンを提供するお店が途絶え、そのポジションに滑り込んだのがこの鶏ちゃん。羊肉って食べる人選ぶしね、で、似た味付けで庶民のお財布にやさしいとなれば鶏肉に行きつくのはある種自然な流れやったんかもしれません。
作り方
作り方と言っても調理工程に複雑なものは含みません。ただ、過程に『たれを馴染ませて寝かせる』というものがあるので、思い立ったらすぐ食べられるわけでない事は予め認識しておきましょう。
まずは、鶏肉。部位の指定は無いものの、シンプルな炒めるタイプのものなのでもも肉やはらみなど肉自体にジューシーさが感じられるものをチョイスするのが吉。
ぶつ切りにした肉に専用ダレを掛けてよく練り込みます。から揚げに下味付けるのに似ています。
これを冷蔵庫で数時間から半日程度寝かせます。お休みの日に昼ごはんの後とりかかり、晩酌に間に合わせる、そんなスケジュールで問題なし。
半日経ったのがこちら。液体感は全く失われかっぴかぴになります。
これを野菜と一緒にざっと炒めていきます。指定はキャベツのみですが、お好みで焼き野菜全般何でも合うと思います。
アレンジですが、肉を大きめにという事だし、火が通りにくいので今回はお酒で蒸し焼き風に。手間をかける方は肉を少量ずつソテーし、フライ返しなんかで皮目を押し付けるように焼いていけば外目がパリッと焼けていい感じになるかもしれません。
食べてみた感想
彩りが地味なので、最後にネギを散らせて完成。鶏肉なのでネギとの相性も抜群、風邪にも良い食べ物なのでがっさがさ掛けちゃってください。
また引いたの?
『また』というかずっと引いてます。
味付けは照り焼きに近い感じがします。それでいて味噌の甘味も効いているので和風感もあり、お店で出してくれる家庭料理、そんな感じでしょうか。これかなりうまい。
明日お客さんとあったりなどの無いなら少量ニンニクをトッピングすると更にお酒のアテっぽくなりそう。
飛騨のおっちゃん毎日こんなの食ってたのか。。
ちょっと羨ましくなる一品です。
まとめ
今回はこれで以上です。
家庭料理発という事で、気取った食材もなければ調理工程も技術も知識もないおっさんにでも十分再現が可能。ただ、この甘辛ダレだけは再現が難しそうなので、作ってみようという方はこれだけは揃えてからチャレンジしてみて下さい。
白飯、限界を超えて食べることが出来ます
だから痩せないんや!!