今回はかつおのへそのご紹介です。
最近急激に温かくなってきたので、熱燗にしようか、冷やにしようか。ビールにしようかと迷う季節になりました。
普通はコート着るか着ないか迷うんやで☆
季節感は色んなもんから感じることが出来るもんなんです。
では、今回はそんなそろそろ冷やかなという時期にぴったりなおつまみ食材なので、今回はこちらを解説していきます。
めんどくさいから年中冷やの人が何を。。。
かつおのへそって?
かつおは『鰹』です。じゃへそ?魚類は卵から産まれるのでへそなんかありません。
知ってる☆
鰹のへそっていうのは鰹の心臓を指すんだそうです。見た目はこんな感じ。
控えめに言っても言わなくてもかたつむりの殻グシャって。。
牛ホルモンの魚版という事ですね☆
まあどう言いつくろっても見た目のグロさは繕えない訳ですが、この鰹のへそという食材、鰹の心臓というだけあって、鰹一匹からこのちっさいの一個しか取れません、超希少部位。しかも心臓というのは人間でもそうですが、生き物の中で一番運動している(常に収縮繰り返しているから)ので、考えようによっては鰹の中で一番良質な部位と言えなくもなくもありません。
繕えない言い繕いがひしひしと伝わってきますね☆
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色々作ってみた
この食材、どう料理するにしても辟易とするのが恐らくこの下ごしらえ。
心臓ですからね、中は血がパンパンに詰まっていて生きてる間はずっと血液を循環させていたわけですから。この血抜き作業が結構、っていうかかなり面倒。
何しろ洗っても洗ってもいくらでも出てくるからキリがない。ただ、説明書きに『血はしっかりと洗い流しましょう』とあるので、そこはしっかりと丁寧に洗い、洗い
やってられるかぁあああ!!
こういうタイプの人は料理に向きません☆
5分ほど格闘しましたが、一向に抜け切る気配がないので諦めました。
要は血から来る生臭さが抜ければそれでよい訳で
ちゃんとやるに越したことはありません☆
なので臭み消しの為に、醤油、酒、生姜、ニンニクと共に30分ほど漬け込む事に。下味も付いて一石二鳥。
まずは、シンプルにごま油で炒めてみます。すぐ焦げ付きそうなので、焼き目が付いた時点で、料理酒・ニンニクで浸す様にして蒸し焼きにするイメージで。
もう一つは煮物に。こちらは味噌、生姜でじっくりと煮込む事に。
すぐ煮崩れしそうなので、アルミホイルで落し蓋をしてゆっくりと汁がほぼほぼなくなるまで煮詰めていきます。
食べてみた&感想
ニンニク炒めの方です、すりごまをトッピングしてみました。
一口、流石旨味凝縮部位と言ったところです、臭みは少し残りますが鶏レバー食べれる方は全く気にならないレベルかと。
ぷくっとした弾力は独特で他で食べたことのない斬新な感触。魚味の鶏レバー(弾力MAXバージョン)とでも言えばいいのでしょうか。
全く伝わってこないわ☆
味噌煮込みの方、味噌漬けになる位じっくりと煮込んでみました。
こちらの方は臭みほぼ0、やはり味噌+生姜パワーは偉大です。
こっちの方がより鶏レバーに近い感覚、でもレバーじゃなくてハツ。レバーの嫌なとこだけ除いた、良いとこ取りと考えてもらって構わないかと。
まとめ
今回はこれで以上です。
販売元さんにお聞きした話では、味噌煮は少し硬くなるので好みが分かれるという事だったんですが、この弾力ある食感が魅力の一つで、少しそれがなくなってしまうのはあります。ただ、このぴょっと出た先っぽの部分の弾力は失われないので、食感も味も臭みなしで味わえます。両方ともとても美味しく頂けました。
合わせるお酒としては淡麗なやつでは若干旨味に負けてしまうかもしれないので、しっかりと日本酒の味を感じられる系のものをチョイスするとよいかと。
例えばこれ。
『半蔵』という伊賀市の太田酒造という酒蔵さんが造っているお酒。伊勢志摩サミットで振舞われたお酒のメーカーさんという事で一躍脚光を浴びた酒蔵さんで製造されているお酒です。とても旨味の強い食材なので、お試しの際は是非、自分の中で『旨さ』を強く感じられるお酒を一緒に購入する事をお勧めします。