今回ご紹介するのは小料理屋『かわます』。
京都府宇治市の京阪線宇治駅の隣、『三室戸駅』から西に歩いた所にあるお店で、知る人ぞ知る隠れ家のように利用されているお店のようです。
海鮮、天ぷら、刺身、煮物、焼き物とどれも素材・業ともに長年修業したんだろう大将の仕事が光る名店、ではお邪魔してみましょう。
店舗外観・内観
お店は宇治の三室戸駅から宇治川方面へ歩いた先にあります。紫陽花の名所として有名な三室戸寺の真反対に進む形。お店の外観にこれといった特徴的な目印はありませんが、裏手に『兎道稚郎皇子陵墓』という小高い山にも見える古墳があるのが特徴と言ったところでしょうか。
宇治駅から歩くと飴屋さんの岩井製菓、宇治川太閤堤跡、兎道稚郎皇子陵墓が順に見て回る事が出来ますよ
開店からそこそこの年数は経過しているはず、店内は喫煙可、にも関わらず店内は清潔感がにじみ出ています。ご夫婦経営のようですが、日ごろから丁寧に自分のお店を取り扱っているだろうことが見て伺えます。
メニュー・味
メニュー表の一部です。少し前なので秋メニューの印象を受けますが、四季折々山海問わず旬の食材を色々な技法でご提供頂けるお店です。また、『鴨ロース』も名物メニューの一つです。
お通し。
刺身系。かれいの薄造りも見た目・味とも見事の一言ですが、特筆すべきはこのいくら。いつも見るスーパーのやつの1.5倍、は言い過ぎかもしれないですが明らかに粒の大きさの違いが見て取れることでしょう。食感も噛んで初めて弾ける食感が特徴的、あの『ニチャ』とした感じが微塵もなくて、同じ食べ物とは思えない絶品です。
※薄造りはフライング者により食べ荒らされた後です。実際は写真とかでよく見る円形状の綺麗に盛られたあれを見ることが出来ます。
鴨ロース。淡いピンク色とたれの染みた表面のコントラストが見た目にも鮮やか。しっかりと煮込まれているので、味も噛み応えも丁度良く、こういう細部で職人の技を感じることが出来ます。
冷ややっこと松茸の土瓶蒸し。お豆腐ってシンプルなので、冷ややっこなんかは特に豆腐自体の質が露骨に出ます。
焼き物・揚げ物です。サザエはライブクッキングっていうやつですかね。(ちょっと違う?)天ぷらはこれも勿論美味しかったですが、晩冬~春に山菜を扱ったものを出されるので、そちらが個人的な一押し。
れんこん団子、職人さんに言わせると、餡は掛けた時間がはっきりと味に浮き出るんだとか。
〆の雑炊とお茶漬け。個人的にラーメンでしめたい人なんですが、雑炊の魅力に抗う事が出来ませんでした。
駅前に美味しい担々麺のお店があるので、ここに来た後はそっちで〆を食べて帰る事をいつも予定しながら、いつもここで満腹になって帰るので、実行した試しはありません。要はそれだけ美味しいって事です。
アクセスその他
- 営業時間:17時30分~22時30分
- 定休日:日曜日・月曜日
- 駐車場:あり
- 住 所:〒611-0013 京都府宇治市莵道丸山208−2
電車の場合:京阪三室戸駅徒歩3分
まとめ
今回はこれで以上です。
大手グルメサイトなんかを見ていると、このお店は場所柄あまり知られていないようです。客層も上品で、お客さんが多く入っていても喧騒を煩いと感じた事は殆どなく、本当に知る人ぞ知る名店というのが、正直な感想。
ほぼ全部和食なので、特に日本酒好きな方にはお勧めのお店、三室戸寺観光を予定されている方はご夕食の候補にいかがでしょう、落ち着いた雰囲気のお店で静かに飲みたい、美味しいものが食べたいという方のニーズに120点で応えてくれるお店です。