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半夏生(ハンゲショウ)の庭は壮麗『三宅八幡宮』

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今回は左京区にある三宅八幡宮のご紹介です。
貴船・鞍馬へ向かう叡山電鉄沿線にあるこの神社、鳥居前に鎮座するのは狛犬ならぬ『狛鳩』。全国に数多ある八幡様は鳩を神のお使いとしてお祀りしているからだそうで、境内には鳩がいっぱい。では、今回は三宅八幡宮に一礼。

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神社概要

この神社は京都市左京区にあります。
八幡宮の総本山とされるのは大分県『宇佐八幡宮』で、遣隋使として有名な『小野妹子』が筑紫(九州北部)で病気になった際、この宇佐八幡宮に祈願したところたちどころに病気が治り、無事帰国する事が出来たとか。で、隋からの帰国後に宇佐八幡宮を勧請したのがこの神社の始まりとされています。
この神社のご祭神は八幡様、つまり第15代応神天皇を主祭神とし、その御利益は子供の守り神としてかんの虫封じ、夜泣き、安産、学業成就の他、虫退治の神などが挙げられ、『虫八幡』様と言う愛称で信仰を集めています。

八幡様こと『応神天皇』は武神として名が知られる神様ですが、この神社のご利益は虫封じ。これは、幕末~明治にかけて広まった疳の虫封じの信仰を受けたもので、明治天皇が病に陥った幼少期にこの神社で祈祷したところ快方に向かった事で更に子供の病気平癒の神社として広く名前が知られるようになった事に因むものなんだそうです☆

境内散策

ご本殿・拝殿

参道はまっすぐ進むと、最奥にあるのがご拝殿とご本殿です。拝殿前にはお母さんからだと思われる子供の健やかな成育を、と言うのと夜すやすやと寝てほしいという悲痛な叫びともとれる願掛けがされた涎掛けが奉納されていました。

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半夏生の庭

半夏生ってご存知でしょうか。夏至から十一日目を指す暦の言葉なんですが、その語源となった(諸説あり)のがこのハンゲショウと言う植物で、この時期に葉が半分化粧したように白く染まる事からハンゲショウ=半夏生なんだとか。

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この神社の境内にはこのハンゲショウが一面拡がる庭があります。草花で辺り一面真っ白というのは他に中々見られるものでもないので、結構幻想的な雰囲気が楽しめます。

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井戸(井桁)

手水舎の横に今は使われていないだろう井戸があります。
井戸そのものがどうこうと言うより、この井桁(井戸の枠の事)は九代目『市川團十郎』が奉納したものなんだそうです。この前部分に刻まれているのは市川家の家紋『三升紋』というんだとか。

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御朱印

御朱印は本殿向かって右の社務所にて頂けます。

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子供の守り神・夜泣きかん虫の字もさることながら、最も特徴的なのはこの二羽の鳩。これ、宮司様の手書きです、その場で鉛筆で。
八幡様と鳩の由来や市川團十郎の井桁の話など色々と教えてくれるサービス満点な方。
何だかとてもほっこりさせて頂ける神社でした。

アクセス

  • 住 所:〒606-0035 京都府京都市左京区上高野三宅町22
  • 駐車場:あり

叡山電鉄鞍馬専『八幡前』駅徒歩4分。境内駐車場有(数台)

まとめ

今回はこれで以上です。
左京区の住宅街の中に建つ神社としてそこまで知名度が高い訳でもないんですが、雰囲気の良い神社です。狛鳩に、子供の健康祈願の涎掛けにハンゲショウに見どころも結構色々あるので、初夏の時期訪れてたい神社の一つと言えるでしょう。

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