今回ご紹介するのは兵庫県にある『伊弉諾神宮』です。
ご祭神は神産み、国産みの神様伊弉諾尊。伊弉諾が国産み、神産みを終えて最後にこの神社のある地に静まった事を起源とする、創建の歴史的には最古の神社の一つにも数えられます。勿論、近畿どころか日本でも有数のパワースポットとして数えられる場所でもあります。では、今回はそんな伊弉諾神宮に一礼。
神社概要
ご祭神・ご利益
この神社は兵庫県にあります、淡路島のど真ん中。
現在のご祭神は2柱。
・伊弉諾尊
・伊弉冉尊
日本書紀、古事記で『国産み、神産み』の神様として登場する神様です。
元々は国産みの伝承が伝わる神社として伝えられる一方で、ご祭神は伊弉諾尊一柱でした。明治時代には伊弉諾尊一柱とされていた御祭神ですが、『国産み神話』は二柱で以てなされたものの為、昭和に入り伊弉冉尊を配祀して二柱をお祀りする現在のスタイルになったという事です。
この神社のご利益は、心願成就、厄除け開運、縁結び・子授け。国産みの神様がご利益が頂ける神社として、全国からそのご利益に与ろうと参拝者が絶えない、兵庫県だけでなく全国屈指のパワースポットと言えます。
特に夫婦神伊弉諾・伊弉冉神と直接結びつく縁結び・子授けについては、境内の『夫婦大楠』と合わせて参拝する事でか・な・りのご利益が期待できるという事です☆
ご創建
この神社の成り立ちは神代の頃にまで遡ると言われています。と言うのも、まず『国産み神話』の中で日本が生まれたのはまず淡路島が最初、次に四国と続くわけですが、その国産みの神様『伊弉諾尊』が国産みを終えてその統合の任を天照大御神に委ねた後、幽宮(かくりのみや≒隠居の場所)として居を構えたのが今の神社の地とされていて、それがこの神社の興りとされています。
境内散策
神社の入口はこの立派な鳥居とその奥に続く参道から始まります。一歩一歩と歩を進める毎に清らかな神域の雰囲気を嚙み締めてご参拝ください。
ご本殿・拝殿
縦にも横にも広い境内の最奥に在るのがご本殿とご拝殿です。
夫婦大楠
ご本殿と共にこの神社のパワースポットとされるのが本殿右脇にある夫婦大楠。
間近から見るとカメラに収まりきらないほどのこの大木は、元々二本の木だったものが一本に合体した奇樹。樹齢900年のご神木はそれ自体も子授け、夫婦円満、長寿のご利益があるとされています。
頭髪感謝
ごく一部の人に対し中々挑戦的なオブジェがあります『頭髪感謝碑』。別に残念ながら碑に触れたり撫でたりして髪がのびたり毛根がよみがえったりというありがたさはなく、髪は神に通じる事から霊魂の宿るものとして神聖化されてきたんだとか。
その為、頭髪への感謝としてこの碑は建立されたものなんだそうです。
あまりいい例ではないですが、髪の毛に霊魂が宿るとする例の一番有名なのは何と言っても丑の刻参りでしょう。藁人形に相手の毛髪を詰めるのは正にこの髪の毛に霊魂が宿るとされる点から来ています。
他人事のように言ってますが、筆者の毛根も大分キテいます☆
放生の神池
境内の丁度真ん中にある東西に二本橋が架かる池が放生の神池です。
昔から放生神事(鳥や魚を放して晴明の永続を祈る行事)が行われてきた場所です。
今も病気平癒の為に鯉を放ち、快癒の感謝の意として亀を放つという信仰が残っているんだとか。その印にか、池には亀の像も建てられています。
御朱印
御朱印は本殿脇の社務所で頂けます。少し扁平にも見えるんですが、確かに菊の御紋があしらわれています。
アクセス
- 住 所:〒656-1521 兵庫県淡路市多賀740
- 駐車場:あり
神戸淡路鳴門自動車道津名一宮ICを降りて県道88号線を北西へ。
まとめ
今回はこれで以上です。
日本で一番の神社と言うのはやっぱり伊勢神宮と出雲大社でしょう。この神社にも伊勢神宮の遥拝所がある位です。ですが、この神社のご祭神は、伊勢神宮の天照大御神の父母にあたる神様、その御神徳、ご神威は天照大御神に引けを取りません。
近畿⇒四国への観光では、高速道路が快適過ぎて淡路島素通りなんて経験ありませんか。めっちゃ勿体ないです、この神社を初め見所と美味しいグルメが盛沢山の淡路島、その観光を考える皮切りにこの神社へのご参拝から考えてみてはいかがでしょう。