今回は京都市にある地主神社(じしゅじんじゃ)のご紹介です。
こちらの神社、今さら紹介するまでもなく超有名です、恋愛のパワースポットとしても超有名、ですがどこにあるのかイマイチわかっていない人もいるのでは。
では、今回はそんな超有名な地主神社に一礼。
神社概要
どこにあるの?
他の都道府県在住の友人なんかにたまに聞かれるこの質問、何でもグーグルマップで調べてもよく分からないんだとか。正解は、清水寺の境内です。
この質問をしてくる方の主旨は『清水寺は混んでるから要らない』けど、『地主神社は外せない』ので、地主神社だけどうやったら行けるの?と聞きたいんだとか。
残念ですが2点。
・地主神社も同じだけ混んでます。(お隣さんやしね)
・清水寺を避けて辿り着く事は不可。(無理にやれん事はないですが、無意味です。)
ここは覚悟して両方巡る前提でいるのが良いかと思います。
御由緒
この神社の創建は正確にはわかりません。社史が残っていないとかそんなレベルではなく、日本と言う国の建国以前にまで遡るとされていて、つまり古すぎて歴史がはっきりとわからないくらい古いとされている神社という訳です。
ここの見所の一つである『恋占いの石』という石があるんですが、この歴史はなんと縄文時代まで遡るんだとか。
昔から神社のご神木『地主桜』を愛でられた記録が残されており、嵯峨天皇はこの桜の美しさから三度見返したんだとか。
以降も時の天皇・皇族から、時の政権を掌握した平氏、豊臣、徳川家などの武家や出雲阿国などの文化人など様々な人から厚い信仰を集め、今でも国内外を問わず親しまれている神社です。
ご祭神・ご利益
この神社の主祭神は大国主神(おおくにぬしかみ)をお祀りし、その父母神である素戔嗚尊(すさのおのみこと)、奇稲田姫(くしなだひめ)、奇稲田姫の父母神である足摩乳命・手摩乳命を正殿にお祀りし、ほか大田大神、乙羽竜神、思兼大神の三柱を相殿にお祀りする神社です。
ご利益は、言わずと知れたえんむすび、良縁祈願、恋愛。
ほか三代に渡ってご祭神がお祀りされている事から子孫繁栄、安産。
太田大神のご利益として、芸能と長寿。
音羽龍神のご利益として、旅行・交通安全。
思兼大神のご利益として、知恵と才能。
つまり大抵の事はカバーリングしてくれている神社という訳です。とりわけ神社の境内には願い事祈願のパワースポットも多く点在している為、
絶対に譲れない恋の成就などにはうってつけの神社です。
境内散策
清水寺のお隣さん(というか境内)にある神社で、かつ京都有数のパワースポットとあって、女性の参拝客を中心にいつ行っても混雑は避けられません。
ご本殿
境内を登り切った先にあるご本殿。
おかげ明神といのり杉
どんな願いでも一つだけ叶えてくれる『おかげ』が頂けるおかげ明神。
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その裏には一願成就に肖った人たちが多数いたという事なのか、『いのり杉』という杉が立ちます。別名『のろい杉』。その名の通り人を呪わば穴二つの『丑の刻参り』がなされた跡が今でも生々しく多数残っているというちょっと怖いスポットでもあります。
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呪いと聞くと恐ろしいスポットに聞こえますが、離縁を自分からできなかった昔の女性は特に、自身の幸せの為にまず今の悪縁を絶たないと良縁に恵まれないという意味ではある種行動原理としては理解できることなのかもしれません。
恋占いの石
境内の入口から奥に向かって鎮座する二個一対の石が恋占いの石です。
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両目を瞑って片方の石から反対側の石までたどり着くことが出来れば、その恋が叶うという占いスポットとしては一番人気のあった石です。『あった』というのは、今は中々やろうという人がいない為、その理由は混雑しすぎて辿り着くどころか目を瞑ってなんかとてもやないけど、歩ける環境にないからと思います。
水かけ地蔵
境内一番奥にあるお地蔵様です。いつの時代からか不明なもののこの地主神社の土中に埋められていたのが、いつしかお出ましになり、この地に鎮座される事となったお地蔵様です。
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このお地蔵様はそれぞれお願い事毎の柄杓を使って優しくお水をかけ祈願するのだそうです。
撫で大国さん
お願い事によって、それぞれ違う場所を撫でる『撫で大国さん』。良縁なら小づち、金運なら福袋と言った具合です。
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幸福祈願所
神様に願い事を込めて銅鑼の中心を叩く幸福祈願所。
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拝殿と天井龍(兼社務所、御朱印はありません。)
ご本殿の手前というより、恋占いの石を挟んで反対側にご拝殿があります。社務所というか授与所を兼ねていて、こちらでおみくじやお守り、絵馬などを頂くことが出来ます。授与品は恋愛成就を願う方には必須のアイテムが多数揃っていています。
他方、こちらの神社これだけの活況を得ているのですが、御朱印がありません。恐らく度々聞かれるんでしょう、巫女さんが申し訳なさそうにそうおっしゃっていました。
さて、ないものは仕方ないので、この拝殿にはもう一つ、天井に見事な龍が描かれています。
『にらみ龍』とも言われていて、清水寺で有名な『音羽の滝』の水を飲む為に夜ごと天井から抜け出してしまい、怖がられた為、目を釘で討ち付けられたんだとか。以来、その目は八方どこから見ても見た人を睨んでいるように見える事からそう呼ばれるようになったんだそうです。
地主桜
この神社の代名詞とも言える桜の木。古くは平安時代、嵯峨天皇行幸の際その美しさから三度も見返したとされるほど、多くの人に愛されてきた桜です。
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アクセス
- 住 所:〒605-0862 京都府京都市東山区清水1丁目317
- 駐車場:なし
まとめ
今回はこれで以上です。
ざっと紹介してきましたが、大きな神社でないにも関わらずこのパワースポットの多さ、混雑の理由が伺えるというものです。
どうしても叶えたい恋がある方は、こちらの神社への参拝は必達です。