今回ご紹介するのは堺市にある多治比売姫神社です。
平安時代は580年頃ご創建のこの神社は、昔から梅・桜・紅葉と四季折々歌に詠まれるほど人々に親しまれてきた神社で、境内は荒山公園と言う公園に囲まれているほか、梅園もあって、冬~春・そして秋にも色とりどりの景色が楽しめる神社です。
では、今回はそんな多治早比売神社に一礼。
神社概要
この神社のご創建は定かではないものの、580年頃とされています。当初総福寺と併存した神宮寺と言うお寺やったんですが、神仏分離の流れに伴い神社として成立します。御祭神は
・多治速比売命(たじはやひめのみこと)
・素盞嗚尊(すさのおのみこと)
・菅原道真(すがわらのみちざね)
主祭神とされる多治速比売命は厄除け、安産、縁結びの神様として厚く信仰されており、素戔嗚尊も、五穀豊穣、家内安全、病気平癒などのご利益があるとされ、菅原道真は言うまでもない学問の神様として超有名。この辺りで何か願い事があればまず訪れてみて間違いのない神社と言えましょう。
境内散策
本殿・拝殿
正面鳥居を抜けた最奥にあるのが、このご拝殿です。
室町時代の建造物(天文年間1539年~1541年に再建)で国の重要文化財に指定さされている建物です。
梅園
荒山公園という小高い山の山頂に位置するこの神社、四季折々の花や植物に恵まれた環境ですが、とりわけ有名で親しまれているのが、この梅園やと思います。
約1400本の赤・白・紅など色とりどりの梅の木を鑑賞できる庭園は中々他にありません。桜程木を覆う鮮やかさはありませんが、その代わりと言ってはなんですが、仄かに香る花の匂いが園全体を華やかに演出。枝につく花の細やかさも慎ましさの演出とも取れて、桜とは違う楽しみ方があります。
梅の画像をまとめましたので、こちらもどうぞ。
摂社
この神社には大小13の摂社があり、本社と合わせて計14社を合わせて荒山宮(こうぜんのみや)とよばれたりもします。今回はその一部をご紹介。
弁天社
本殿左脇にある池の真ん中にある弁天社。池があって、その真ん中に構えられたお社と言う意味ではほかの弁天さんと変わりはないんですが、このお社囲いがされていて社殿前までお参りにいけません。で、どうするかっていうと、このお賽銭箱前にある紐を引っ張ると鈴緒とつながっていて鳴らす事になります。独特と言うか何というか、この地域の風習でしょうか。
稲荷社
境内にひっそりと佇む稲荷社。ここもやはり何故か直接鈴を鳴らすのではなく、鈴緒につながる紐を引っ張る形式。
この神社に縁起があるのか全く不明ですが、ものっすごい人懐っこい猫がいます。散策中に呼んだり餌あげたりは一切したつもりはないんですが、近くに寄ってきてしまいには僕の膝の上に座り込んで寛ぐ始末。図々しい奴め。
おっさんのにやけ顔はただただ気持ち悪いで☆
御朱印
御朱印は、拝殿右の社務所にて頂けます。
アクセス
- 住 所:〒590-0101 大阪府堺市南区宮山台2丁3−1
- 駐車場:あり
車の場合:大阪府堺市内府道208号線『和田西』交差点東へ。境内駐車場あり、梅と桜の2月~4月のみ駐車場が有料になります。(1回500円)
まとめ
今回はこれで以上です。
お花見と言えば一番初めにあげられるのはやっぱり桜やと思いますが、見に行ってみれば梅も負けず劣らず、見栄えする綺麗な花という事がわかってもらえるかと。
あと、桜の名所は色んな所にあって特段の共通点はありません、梅もそこは変わらないんですが
変わらんのかい?!
変わらないんですが、天神さんをお祀りしている神社には大小ありますが、大体梅の木があります。地元に天神さんがあるけどお参りしたことはない、または受験の時お参りしたっきり、そんな方は一度この季節にお参りしてみて下さい、きっと違った発見がある事と思います。