今回ご紹介するのは、亀岡にある酒蔵さん『大石酒造』のご紹介です。
亀岡市は福知山と並び京都での明智光秀関連のスポットがある場所です。そんな明智光秀ゆかりの地巡りの道すがら立ち寄るのに最適な立地と、『折角亀岡に来たんやし、何か土産欲しいな』欲求を十分に充足してくれるスポットでもあります。
では、今回はそんな大石酒造さんにお邪魔します。
酒蔵概要
大石酒造さんの創業は元禄年間つまり1700年ちょっと前という江戸時代に遡ります。
創業者の大石太郎兵衛さんは庄屋さんの出だったんですが、分家したのが始まりとか。
主力商品は『翁鶴』。これは京都に留まらず近畿一円、ほか主要都市などでも販売を展開しているらしいので、もしかしたら見かけたことのある方もいるかもしれません。
酒蔵見学
こちらの酒蔵さんは、酒造現場の見学が可能です。
見学は2か所。
資料展示室(イケメンがいるのはこっち)
敷地入口に直売店があって、その2階にあるのが『酒造り資料展示室』。酒造りの古い道具などが展示されていて、その歴史を感じさせてくれます。
そんな中、恐らく工程で樽の中身を混ぜる作業が発生するんだろうと思いますが、そのモデルが超イケメン、その画像がこちら。
マネキンやないか(゚Д゚)ゴルァ
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本蔵(旧仕込み蔵)
こちらの酒蔵さんにはもう一つ展示室があります、それが昔蔵として稼働していた『本蔵』。創業300年を記念して1階に直売店、2階に展示室を開設したんだそうです。
読み方はまあわからないだろうけど、何をする部屋かは何となくわかりますよね、発酵の上で欠かせない麹を作る部屋。
展示用に綺麗に改装されていますが、昔は実際にこれで作業をされていたんだとか。
販売店コーナー
ここには入口の方と本蔵の一階の2か所に製品の直売店があります。
主力製品の『翁鶴』や『てんごり』、梅酒やにごりに至るまで実に様々なお酒の取扱いがあります。本蔵と入口の売店でほぼ売り物のラインナップに変わりはないんですが、唯一『どぶろく』だけは本蔵のみの取扱いになるので注意。
また、本蔵では『お酒の量り売り』という変わった趣向の販売形式もなされています。
瓶詰密封が原則の日本酒ではかなり珍しい。
あと、敷地内にあるカフェスペースでは丹波特産品の売店もあります。
漬物やお菓子もありますが、多く目を惹くのは醤油。『竹岡醤油㈱』さんというところが製造されているもののようですが、オーソドックスな物から一時期流行った卵かけご飯醤油、様々な醤油が並べられていて、試飲(?)する事も可能。
購入してみた
店員のおばちゃんと『お金持ちならもっといろいろ買うんやけど』等会話を交わしつつ
全く買わなかったわけでもないんで問題ないかと。
今回購入したのは3点。
翁鶴おりざけ
お酒は発酵を止める為に火入れをするもんなんですが、このお酒は火入れしていない活きたお酒として提供されています。その為、栓には穴が空いていて呼吸が出来るようにされています。
『にごり』がこのもろみを軽くろ過しただけのもので、真っ白ならこのおり酒はある程度ろ過してきめの細かいもろみだけを残したいわば清酒とにごりの中間的存在です。
梅酒
梅酒っていうと、梅の名産の和歌山や奈良辺りでよく見かけますが、やっぱりこれもお酒。普通の梅酒はアルコール度数20超えの結構強いお酒。その為ロックやソーダ割なんかが好まれるんですが、これは約半分の10度。そのままでも十分楽しめるように造られているのが特徴です。
黒潮
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正味どれを買おうか迷う位色んなものが並んでいたんですが、試飲(?)の結果これに。
『黒潮』といういかにも海のエキスたっぷりなネーミングですが、他と違う最大の特徴はしいたけエキス。海関係ないやんけと突っ込みたくなる気持ちは抑えて、味見してみるとこれが超美味しい。醤油の原料たる大豆のほか、かつおだし、昆布エキスに、しいたけエキスとグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸の全てがが惜しげもなく封入されていて美味しくない訳がありません。
これだけ言うとさぞや濃い醤油を想像してしまうかもしれませんが、むしろ逆。
何なら生で飲めるくらい。
いや、飲みませんけどね。
使用法としてもそのままつける醤油というよりも、ざるそばのつけ汁やうどん出汁の元にするなど、薄めて使う出汁のような扱いをするようです。
アクセス
- 駐車場:あり
- 住 所:〒621-0033 京都府亀岡市稗田野町佐伯垣内亦13
京都縦貫道亀岡ICより西へ(5分程度)。駐車場多数。
まとめ
今回はこれで以上です。
昔は京都縦貫道がすごく不便で途中から縦貫道、一旦降りて9号線からのまた縦貫道という、もはや存在意義すら疑われる時代が長かったんですが、名神・京滋バイパスと接続されてからアクセスが格段に良くなりました。
車でのアクセスがよくなったんですが反面、電車でのアクセスはほぼ不可能、色んな種類のお酒を惜しみなく試飲させてくれるので、飲みたいけど飲めないジレンマに陥る事になります。下戸の運転手をパートナーに見つけるなど何等か対策が必要。
観光バスの乗りつけも多く、恐らく周遊観光のコースによく選ばれているようなので、ツアーで巡るのもあり。