今回は生駒市にある神社『往馬坐伊古麻都比古神社』のご紹介です。
いこまにいますいこまつひこじんじゃと読む、平仮名にするとすごく長い名前なのですが、別名『往馬大社(いこまたいしゃ)』ともいいます。こっちなら大分すっきり。
生駒市の住宅街の中にある小高い丘に面した神社で、木々に囲まれた石段は静かで心鎮めてお参りをするには最適。
では、今回はそんな往馬大社に一礼。
神社概要
この神社の歴史は古く、確かな記述や記録は残っていません。当初はこの生駒の地元民の間から生駒山を御神体としてお祀りした神社と言うのが起源とされていて、最も古いもので458年『総国風土記』に記述があります。
御祭神は大社と言うだけあって、なんと7柱。
伊古麻都比古神 いこまつひこのかみ(産土大神)うぶすなのおおかみ
伊古麻都比賣神 いこまつひめのかみ(産土大神)うぶすなのおおかみ
気長足比賣尊 おきながたらしひめのみこと(神功皇后)じんぐうこうごう
足仲津比古尊 たらしなかつひこのみこと(仲哀天皇)ちゅうあいてんおう
譽田別尊 ほんだわけのみこと(応神天皇)おうじんてんのう
葛城高額姫命 かつらぎたかぬかひめのみこと(神功皇后の母君)
気長宿称王命 おきながすくねおうのみこと(神功皇后の父君)
(神社HPより)
当初、伊古麻都比古神、伊古麻都比賣神の2柱のみがお祀りされていましたが、鎌倉時代に入り、武家からの信仰厚い八幡神5柱を合祀する事で現在の7柱をお祀りすることになったとされています。
ご利益は、厄災除け、病魔退散・病気平癒、五穀豊穣・商売繁盛と地元の人たちに寄り添った神社です。
境内散策
本殿・拝殿
ご拝殿は神社正面最奥にあります。入口には長い石段。両脇に木々を従えるその佇まいは静寂そのもの、聖域と呼ぶにふさわしい雰囲気が漂います。
石段を登り切った奥に見えるのが、拝殿、そしてご本殿です。
合祀されたお社って一つにまとめられている事が多いんですが、こちらでは7柱のご祭神分全てのお社が建てられている結構(個人的に)珍しい神社です。
摂社
大社と言うだけあって、境内には摂社が数多くあります。
北末社
生駒戎神社(御祭神:事代主神)
稲荷社(御祭神:宇迦之御魂神)
水神社(御祭神:水分神)
南末社
みそぎ場
石段下の鳥居そばにはみそぎ場があります。雨の関係か、今は使われていないのか水は枯れていましたが、昔はここで祈りを捧げる為、穢れを祓ったんだろう事が伺えます。
御朱印
御朱印は社務所で頂けます、社務所は境内石段下南側。下り藤が印象的。
アクセス
- 住 所:〒630-0222 奈良県生駒市壱分町1527−1
- 駐車場:あり
奈良県生駒市内国道168号線『大宮橋西』交差点西へ。駐車場10台程度あり。
まとめ
今回はこれで以上です。
この神社は特に際立って突飛な縁や所縁のある事物があるという訳ではありません。
なので、初詣や火祭りなど祭事の際以外はゆっくりとめぐる事が可能かと思います。
ゆっくりと時間をかけて、関西有数の霊場生駒さんのパワーを思う存分に感じ、吸収するには最適の神社です。