今回ご紹介するのは教林坊です。
滋賀は近江八幡市に在る天台宗の仏教寺院で、今の時期滋賀県では紅葉の名所としても有名です。なので、紅葉以外であまり知られていないかもしれないですが、趣と霊験あるお寺さんで、巨石とそこに生える苔とを楽しむことが出来る密かな人気スポットです。
では、今回はそんな滋賀の有名やけど、他府県民には意外と知られていない教林坊に一礼。
入口まで
滋賀県の湖南でちょうど真ん中位にある近江八幡市、ここは安土城跡や観音寺城跡など名所・旧跡が多く点在する地域です。
東海道新幹線と一緒にまっすぐに東西へ延びる国道8号線、丁度奥石神社の辺りを北上すると入口があります。駐車場前の道は狭く、車の出入りも多いので注意して。
入口をくぐると林道が続きます、空気がきれい。紅葉はまだ早かったですが、この一面が朱に染まった姿を想像するとさぞ艶やかな事と思います。
ほんの2,3分と言ったところでしょうか、山門が見えてきます。
拝観料はこちらでお支払。紅葉時は密かに値上げされるみたいです。
御朱印もこちらで頂きます。
書院
このお寺の拝観経路はぐるりと庭園外周を巡り、秘仏、巨石などを臨み、最後に書院屋根裏の本堂を巡ってゴールです。
堂内のこのスペースは大人の背丈ほどしか高さがない小さなスペースですが、隠れ家のようなひっそりとしたこの場所は神秘的で、何かに包まれているような感覚に陥ります。
また、書院西側に臨む名勝庭園は小堀遠州の作とされ、この縁側の窓から覗く風景を切り取ったような『掛け軸庭園』がこのお寺を代表する景色です。
庭園
拝観経路としてはまずこの庭園を眺めながら外から内に向かって進む形で歩を進めることになります。
見物はこの苔と巨石、それに堂内から眺める池です。
赤川観音。
水琴窟。
秘仏『願掛け不動』
御由緒
このお寺の歴史は古く、建立は聖徳太子の手によるものとされています。その為か、堂内には、聖徳太子の像も鎮座していたりします。教林というのは太子が林の中で教義したことに由来します。
アクセス
- 住 所:〒521-1331 滋賀県近江八幡市安土町石寺1145
- 駐車場:あり
車の場合:国道8号線を近江八幡市へ、奥石神社が南に見えるあたりを北上。
まとめ
今回はこれで以上です。
滋賀東部には湖東三山(金剛輪寺、西明寺、百済寺)があり、これら三つに比べると少し離れていますが、この3か所とこの教林坊は湖東地域で紅葉巡りをする上ではぜひ押さえておきたい場所と言えます。また、戦国時代数々の戦場になったこの近江八幡という地は安土城をはじめとした城跡も多いので、戦国時代を巡る旅もご一緒にいかがでしょうか。