今回は滋賀県にある『沙沙貴神社』のご紹介です。
この神社、一見すると程よい田舎にあるのどかな神社のようですが、実はものすごい神社なんだそうです。『ささき』から連想されるものをあれこれ思い浮かべながら読んで下さい。では、今回は『沙沙貴神社』に一礼。
神社概要
この神社は滋賀県近江八幡市にあります。今でも名前が残る『近江商人』たちが拠点にしていた街で、織田信長の本拠『安土桃山城』があった、言うなれば織田信長時代に一世を風靡した街です。
この神社に現在ご祭神は4座5柱の神様をお祀りしています。
神代まで遡る創建当初、少彦名大神をお祀りする場所でした。
古代に入り、沙沙貴山君が大彦命をお祀りし、景行天皇が志賀高穴穂宮遷都の際にここの社殿を造営したのが始まりとされています。
その後、この地に定着した宇多源氏によって『宇多天皇』と宇多源氏の祖神『敦實親王』がお祀りされるようになり、以降も佐々木源氏の祖神として日々信仰されてきたんだとか。
元は宇多源氏だったのが、昔ここら辺が佐々木庄と言う場所だったので佐々木源氏を名乗るようになったとされていますが、この佐々木さん。今でも全国津々浦々、学校に行けば大体2クラスに1人ペースで居る佐々木さんのご先祖に当たる人なんだとか。
つまりここは全国の佐々木さん発祥の地なんです。
日本には色んな苗字がありますが、ここまでルーツがはっきりしている姓は珍しいそうです☆
という訳でこの神社のご祭神は5柱。
・少彦名大神
・大彦命
・大鷦鷯尊(仁徳天皇)
・宇多天皇
・敦實親王
この5柱を総称して『佐佐木大明神』なんかフォーク投げそうな名前の神様として信仰されているんだそうです。
ご利益は、商売繁盛、五穀豊穣、良縁祈願、起業成就、病気平癒、無病息災、家運降昌、国家安寧など5柱も神様がお祀りされているので、色々とご利益が期待できますが、何よりここの一番のご利益は佐々木さん。だって佐々木さんがお参りすれば例外なくそのご先祖様にお参り出来る訳で、これ以上期待できるご利益があるでしょうか。
境内散策
ご本殿・拝殿
神社の境内は広くなんと7000坪、そんな広々とした境内の丁度中心にご本殿と拝殿があります。佐佐木大明神の立派なお名前と、佐々木源氏の紋『平四つ目結』が印象的。
権殿
本殿のすぐ左脇にあるもう一つの社殿にはこの神社で少彦名命がお祀りされています。
この神社で一番歴史を持つ神様です。
神代からお祀りされているからか、社殿奥にお祀りされているのは勾玉型の石と更に大きな石。ごつごつした石は昔から祀られてきた歴史を感じさせます。
拝所手前には願掛け石があります。願いを込めて石を持ち上げ、さすってみるとよいそうです。
楼門
本殿に負けず劣らずの立派な御門。江戸中期に建てられたものなんだとか。
歳徳神(としとくしん、としとくさん)
この神社で一番のパワースポットです。一言で書く願い事を一心に念じれば何でも叶えてくれるというありがたい神様。
やり方はその年の恵方(恵方巻とかの恵方です。)に向かって願い事を書き、結ぶことで願い事は聞き届けられるという訳です。『一言=一つだけ』と言う点がミソ。勿論僕の願い事は
一攫千金
です。
信心がないとあかんらしいで??
お池
お池の周りはゆったりとした時間が流れています。いつも神社巡りに快く付き合ってくれる家族へ感謝の意を込めて和んでもらうのに最適。
『ゲーセン連れてってあげる』って思いっきり釣り上げてなかったっけ?
干支像
本殿真裏には12体の像が並んでいます。12支の像が可愛らしい。
花苑
本殿真裏、12支像の前にはよく手入れされた苑があります。四季折々色んな花が楽しめるそうです。
御朱印
御朱印は社務所で頂けます。何度かご参拝していますが、応対して下さるのは柔和なおばあさん。神社名入りとご祭神名入りの2通り、いずれも佐々木源氏の平四つ目結の紋があしらわれています。
アクセス
- 住 所:〒521-1351 滋賀県近江八幡市安土町常楽寺1
- 駐車場:あり
滋賀県近江八幡市内県道2号線安土駅付近で南東へ。鳥居前に駐車場有り。
まとめ
今回はこれで以上です。
佐々木さんのパワースポットとしての神社と言うだけでなく、文中でも紹介した苑や、4月から5月にかけては神社のシンボルである『なんじゃもんじゃ』の木が盛大に花を咲かせる花、それに紅葉も綺麗な神社でもあります。
涼しい春・秋にこそご参拝したい神社です。