今回は滋賀にある『畑酒造』さんのご紹介です。
東近江市にある酒蔵さんで、主力商品は『大治郎(だいじろう)』と『喜量能(きりょうよし)』。
近江平野の穀倉地帯に囲まれた、水とお米に自信のある酒蔵さん。
では今回はそんな畑酒造さんのレポートです。
酒蔵概要
このお店は滋賀県東近江市にあります、自然と霊峰が一体化した東近江市を代表する観光スポット『太郎坊宮阿賀神社』の麓にあって、創業100年の伝統を今に伝える歴史ある酒蔵さん。
近江平野の穀倉地帯のど真ん中にあるこの酒蔵さんの周りの景色はこんな感じ。
思わず線路に耳を澄ませてみたり、上を歩いて見たくなったりするのどかな景色です。
死ぬで?
やりたいと思っても実際にはやらない、それが大人と言うものです。
営業時間/9:00~17:00(定休火曜日)
商品ラインナップ
この酒蔵さんの看板商品は大きく二つ。昔からの主力商品『喜量能(きりょうよし)』と、4代目に当たる現蔵元の畑大治郎さんが開発した『大治郎(だいじろう)』。
特に『大治郎』は昨今の酒類量販店の進出に圧される中で「個性的で高品質なブランド酒を造らなければ、造り酒屋を維持していくのは難しい」として、開発されたお酒。
近江平野という水とお米に恵まれた立地を活かして、尚米に拘りを持っているのがこの酒蔵さんの特徴だそうで、敷地内には恐らく酒米に使われているだろう稲の展示までありました。
大治郎と一言に言ってもそのラインナップは色々。とはいえ、僕も色々散策(徘徊)してますが、ここまで同じ銘柄で取り揃えられているのは初めて見ました。まず大きな分け方として生酒と火入れしたもの。
火入れと言うのは、日持ちと品質保持を目的とした工程です。日本酒は米の発酵させて作るものの為、当然『生きています』。この発酵させ、日本酒出来上がり状態のものを『生酒』といい、これ以上味が変わらないように中のアルコール発酵を酵母ごと止めてしまう工程を『火入れ』と言います。生の食品と加熱した食品と同じなので、どっちが上等とかそういうものではなく正にパプリカを生でいくのか、炒めるのかみたいな。好みですね。
ただ、折角酒蔵さんにお邪魔したのなら買うのはやっぱり生酒でしょう。
理由は、量販店には中々売ってないから。保存に不向きな生酒は流通量が多くはないので、例え知ってる銘柄でもちょっと違った味わいを楽しむことが出来ます。
という訳で、いかにも人のよさそうなおばあちゃんの店員さんの一番のお勧めというこの純米生酒一升を購入。
部屋片づけろよ?
乳幼児がいる家でその行為は無意味です。
この酒蔵さん、初代と現4代目の名前が同じで、どちらも『大治郎』、だからお酒の名称も大治郎なんだとか。要冷蔵の生酒は夏にはむしろ都合がよいです。一日の終わりにキンキンに冷やしたお酒を注いでグラスを傾ける。
こんな幸せ、他にそんなにありません。
※冷蔵庫の占有容積については事前に家族と話し合いしておきましょう。
味わいはフルーティ。微炭酸という事でもないんですが、口に含んだ時に微かに感じるシュワっとした感覚は、より一層爽やかさを引き立ててくれます。この絶妙なバランスの元に作られているんだろう味は試行錯誤の成果と言ったところでしょうか。
アクセス
- 住 所:〒527-0091 滋賀県東近江市小脇町1410
- 駐車場:あり
滋賀県東近江市内国道421号線『小脇町』交差点角。駐車場が10台程度あります。
まとめ
今回はこれで以上です。
生酒というのは、性質上その年のお酒が造られた時にしか買うことが出来ないんですが、この酒蔵さんは通年に渡ってこの生酒を購入できるのも嬉しい点です。
近江で米からこだわって作られたお酒、一度ご賞味頂ければと思います。