今回は変わった八咫烏(やたがらす)さんが伝わる神社『等彌神社』をご紹介。
八咫烏ってご存知でしょうか、サッカー日本代表選手のロゴ。JFAの下に描かれているのが鳥やって事はご存知の方も多いかと思いますが、あれが何の鳥なのか、普通とどう違うのかを知ってる人は意外と少ないかも。
今回はそんなサッカーともご縁の深い八咫烏に関する解説も含めて、等彌神社に一礼。
ご本殿へ
奈良県桜井市、桜井駅から南へ徒歩で程なくした辺りにあるこの神社。のどかな田舎道沿いにこの神社はあります。駐車場は神社の正面鳥居の脇に続く道を奥へ。狭いので通る際は注意。
鳥居をくぐった先には社務所が。そして二の石鳥居。写真見て伝わるか、と言うところですが、この二の鳥居の先は少し雰囲気が変わります。神域というやつでしょうか、少し張り詰めたような清涼感の様な空気に変わるのを感じてもらえるかと思います。
等彌神社は上下二社が祀られています。
下津尾社
鳥居奥右手にあるのが等彌神社下津尾社。拝殿前に吊るされた赤い玉が不思議に印象的なお社。こちらには八幡大神、春日大神が祀られています。
上津尾社
この神社の本社がこちらの上津尾社。ご祭神は天照大御神。境内のあらゆる場所が苔むしていて、時間の流れの中でここだけが止まっていたように拝殿だけが真新しくて、それが逆に印象的。恐らく今でも地元の方の御祈祷その他で親しまれ、願いを託されていることが伺えます。
八咫烏
八咫烏とは、日本神話において神武東征の際、高皇産霊神(たかみむすびのかみ)によって、神武天皇のもとに遣わされ、熊野国から大和国への道案内をしたとされるカラスです。その最も特徴的な外見は三本の足。
八咫烏はその道案内の役目から導きの神様としての信仰が厚く、サッカー日本代表のシンボルになっているのも日本代表を世界一に導くように、という願いからなんだそうです。そんな八咫烏ですが、この神社には境内から出土したという八咫烏の像が祀られています。
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足が二本しかない。それが第一印象です。しかもとても人間的というか二足歩行しそうな風貌です。これには諸説あるようですが、陰陽五行説によると二は陰、三は陽とされる為、二本足より三本足の方が太陽を象徴するのに適しているとされた説がある事から、八咫烏=三本足信仰とされる前の信仰の姿なのかもしれません。
何せバルタン星人みたいなその愛嬌のある姿は見ていてとても和みます。
境内散策
稲荷社
鳥見山散策路
本殿裏にある散策路。山道の行程は約1km。今回時間の都合上手前で引き返しましたが、春や秋にはいいハイキングになりそうな道です。ゴール地点は元の神社があった場所の鳥見山山頂。
御朱印
御朱印は入ってすぐの社務所で頂けます。
御朱印帳の取り扱いもありました、やはり例の八咫烏があしらわれていました。
桃神池
二の鳥居をくぐる手前にある池で桃神池と言います。パワースポットであると同時に、今回時期は外れましたが、池の周りは紅葉も綺麗な名所なんだとか。池の真ん中には祠がありました、弁天様が関係あるかは不明。
御由緒
この神社の創建は不明ですが、昔は鳥見山山頂に鎮座していたらしく、神武天皇が皇祖神を祀ったとされています。現在の位置に移ったのは1112年。
ご祭神は
上津尾社が、天照大御神。
下津尾社が、八幡大神、春日大神。
ご利益は、国家安寧、五穀豊穣、厄除け、勝負運、学業成就で、神域に踏み入れた感触そのままの結構なパワースポットです。
アクセス
- 住 所:〒633-0091 奈良県桜井市桜井1176
- 駐車場:あり
車の場合 :奈良県桜井市国道165号線を薬師町交差点で南へ。
電車の場合:近鉄桜井駅徒歩18分
まとめ
今回はこれで以上です。
この神社は、摂社などお社に祀られているのが昔からのものと思われる石だったりと歴史深さを感じられる神社です。また、神域に足を踏み入れたらわかりますが、少し空気が変わる、不思議な感覚を覚えます。
参拝すれば、境内の凛とした空気は訪れた方の邪気を払ってくれる感じが分かると思います。