『どんな願い事も一つだけ叶えてやろう』
どっかの玉集めたら出てくる龍みたいですが、そんな神社があります。
奈良は御所市『葛城一言主神社』です。この神社、ご祭神は『葛城之一言主大神(かつらぎのひとことぬしのおおかみ)』といい、創建は不詳ながら地元の人に昔々から『一言さん』といって親しまれ、その名の通り願い事が一言ならどんな願い事も叶えてくれるというありがたい神様ということなのです。
では、今回はこの葛城一言主神社に一礼。
田んぼの続く道を抜け細い住宅地の路地に入れば一の鳥居が見えてきます。駐車場はもう少し先の県道30号線から回り込む形になるので、この鳥居は車で来た時はお目にかかる事はありません。
のどかなあぜ道を抜け、林道を抜けると二の鳥居が見えてきます。駐車場はここの脇辺り。
鳥居のすぐ裏には『土蜘蛛伝説』にまつわる蜘蛛塚があります。
『土蜘蛛』というのは昆虫の事でなく、天皇に恭順しない土着の豪族達を指す蔑称で、有名どころでは源頼光の『蜘蛛切』という刀の物語が伝わり、以降土蜘蛛=妖怪で、退治した天皇や源家は化け物を退治した英雄として伝わったという訳です。これは能楽、浄瑠璃、戯曲など色々な伝えられ方をしたため、細部が色んなバリエーションがあるそうです。
さて、蜘蛛塚を過ぎ程なく本社に続く石段が見えてきます。
まずは本殿にお参り。改めてどんな願い事叶えてくれるものの、『一言で』と言われると頭の整理が追い付かないものです、お参りされる時は是非予め何を願うのか決めてから行くことをお勧めします。僕に浮かんだとっさの一言は
『一攫千金』
結構なのどかさに囲まれるこの神社ですが、境内にはそこそこの人がいます。
次は社務所へ御朱印を頂きに上がります。さばさばした宮司様で判子で押すタイプしかない旨断られた上で淡々とお授け頂きました。中には無言で判子で押される事も、そもそも書置きしか授与頂けない所もある位なので、逆に好感が持てます。
お守り授与の断り書き見るに普段は不在なのかもしれないですね。
さて、境内を散策。至福の像。
一言稲荷神社。
摂社、市杵島神社、天満神社、八幡神社、神功皇后社。
本殿向かって左にあるご神木・銀杏の木。樹齢はなんと1200年というから結構驚き。
向かって右の無患子(むくろじ)。
今回は以上です。下にマップを掲載してますが、残念ながら最寄駅はどこなのかわかんない遠さなので、ご参拝は車一択になろうかと思います。
ただ、切な願いはきっと聞き届けてくれる、そして本当に叶えたい純粋な思いは一言にでも換言できるものと思います。本当に叶えたいお願い事がある方は一度訪れてみてはいかがでしょうか。(僕の願いは邪な思いに満ち満ちているので望みは薄いかもしれないですが、信じて待つことにします。)