今回は京都にある鎌達稲荷神社のご紹介です。
この神社では、『サムハラ守り』というお守りが授与頂ける神社なんですが、このサムハラと言う言葉自体にも、そしてそのお守りの力もご利益があるという事です。
では、鎌達稲荷神社に一礼。
神社概要
ご由緒
この神社のご創建は、元明天皇の711年と538年とする説とがあり、古い方の説によれば伏見稲荷大社よりも古い『元稲荷』とされる神社だそうです。
ご祭神・ご利益
ご祭神は2柱。
倉稲魂大神(うかのみたまのおおかみ)
猿田彦大神(さるたひこおおかみ)
倉稲魂大神は豊受大神とも呼ばれます、伊勢神宮外宮のご祭神です、猿田彦大神もお伊勢さんにほど近い位置にお祀りされている神様ですね。
倉稲魂大神は、五穀豊穣の祖神にして衣食住の神様で、商工業のご利益を授ける神様とされ、猿田彦大神家内安泰・夫婦和合・交通安全・寿命長久と健康と繁栄両面において、ご利益を授かれる神社です。
境内散策
境内
この神社自体はさほど広くありません、というかこじんまりした境内です。南向きの鳥居をくぐると、向かって左すぐに見えるのが、白菊稲荷、そしてその奥が本殿です。
御朱印・お守り
御朱印やお守りは鳥居から向かって正面の社務所にて授与頂けます、授与と言っても残念ながら宮司様は常駐している訳でなく、お守りや御朱印は勝手に頂いていくシステムで初穂料などは本殿のお賽銭箱にまとめて入れておく、御朱印の日付は自分で書くというオールセルフサービスな神社です。
サムハラ守り
こちらで一際ご利益を授かれるアイテムと言われているのが、サムハラ守りです。
(右の黄色いお守り)。以前ご紹介した大阪のサムハラ神社とルーツは違うようですが、字は同じ。この4字自体に凄いパワーがあるとされているそうで、大阪では指輪にこちらではお守りとして肌身離さず身に着ける事でそのパワーを授かれるそうです。
西寺跡
この神社というより、この神社の南側は地元の子供たちが駆け回る公園になっているんですが、この公園が凄まじい公園だったりします。ずばり西寺の跡なんです。
西寺とは東寺に対し西寺、昔平安京に都が置かれていた頃、平安京の南門『羅城門』から入り、その名の通り東寺と対をなす様に構えられた寺院があり、ここはその跡という訳です。
最近になってか、ずっとなのか発掘作業が続けられており、復元図が掲げられていました。恐らく周りの住宅地の下にも及ぶこの寺の境内は今は失われてしまったのが残念なくらい壮大なものだったようです。
アクセス
- 住 所:〒601-8466 京都府京都市南区唐橋西寺町57−1
- 駐車場:なし
電車の場合:JR東海道本線西大路駅徒歩8分。
車の場合 :京都市内国道171号線九条新千本より北へ。境内駐車場無し。
まとめ
今回はこれで以上です。
神社自体はそこまで有名でもない、正に穴場と言ったところです。五重塔ありの東寺と比べると、本堂すらない西寺跡は見所もなくつまらなく感じるかもしれませんが、同時期を代表する二大建造物の今に残すこの大きな違いを比べて見る事で、悲哀というか何とも言えない時の流れを感じることが出来ます。
京都観光に東寺を予定している方は、近いのでサムハラ守りを頂きがてら東寺、西寺跡、そして羅城門跡と当時の平安京に思いを馳せるのもなかなかコアな京都の楽しみ方だと思います。