今回ご紹介するのは、長野岐阜に春なのに雪を見に行こうのコーナーです。
まあ、口で言ってもよく分からないと思うので
百聞は一見に如かずというやつです。
今回見に行きたかったのはこんな感じの景色。
注)GW中の景色です。
乗鞍岳という岐阜と長野の県境位にある山が連なる辺りの『雪の回廊』と呼ばれるもので、5月なのにこの雪景色。僕は生まれも育ちも京都で、京都と言うのは無駄に寒いだけでろくに積りもしない冬不毛の地域に育っただけに余計この雪景色は憧れの姿に映りました。では、今回はこの雪の回廊のレポートです。
どこにあるの?
『雪の回廊』と呼ばれる場所は全国にいくつかあって、今回の訪問先は長野県松本市、といってもここら辺の県境全部山なので、長野と岐阜の間にある『位ヶ原山荘』という場所です。
通常ここへたどり着く為には、歩いて登る猛者を除き、麓から専用の循環バスに乗ってくることになります。乗鞍岳は、自然環境保護などを目的としたマイカー規制がなされている為です。詳細や、毎年細かい月日が違うかもしれないので、正確な情報は下の公式サイトを参照頂ければと思いますが、バスの出発地点が『観光センター』、停留所が手前から順に『三本滝』、『位ヶ原山荘』、『大雪渓・肩ノ小屋口』と言う停留所があります。
マイカーはこの観光センター以降は通行が出来ないようになっていて、5月末までは二つ目の停留所『位ヶ原山荘』までしか行くことが出来ません。要は除雪が進んだところへ行って、除雪された両脇に雪の壁に囲まれた車道を歩く。
アクセスルート
まずは、『乗鞍観光センター』までマイカーなどで向かいます、バスの発着場がここ。
パンフレットによれば上下ともバスは一日五便、山荘に泊まるワンゲル部の皆様を除き、最終の下りは15:24には出てしまう(2019年5月現在)ので、滞在を希望する時間や前日泊まる場所など綿密に計画を練る必要があります。行き当たりばったりで向かったりすると、本当に一日を無駄にしてしまう事になりかねませんので注意です。
そう、僕の様に。
乗車賃は、往復で2,500円。マイカー規制がなされている以上高い・安いを論じる事は土台無意味なんですが、上るルート見たら安いと思ってもらえるかなと思います。
いよいよ乗車、大体35分と書いてありますが、道程を見る限り予定より早くなる要素は皆無の為、もう少しかかるものと思っといた方がよいです。
一つ目の停留所、三本滝です。恐らくどっかに滝があるんでしょうが、今回は通過点の為、割愛。建物の向かい側にはこの時期でも絶賛開業中のようにも見えるスキー場。
ここから道は狭くなり、舗装は荒くなり、そして除雪は道幅きわっきわ、180度旋回するかのようにカーブを何度も逝ったり来たりしながら山を駆け上っていきます。
登ってくる時に薄々気づいていましたが、上から見下ろすとよく分かるこのくねくね感、マイカーは規制されていますが、規制されてなくても
絶対、自分では運転したくない道です。
さて、そんな合計40分程度のバス旅を終えると、今回の終着『位ヶ原山荘』に到着します。除雪が進んでいるのがこの徒歩圏内という事で、5月末位まではここ以降運行していないようです。雪解けに合わせてルートが奥に伸びていくといったところなんでしょう。
ここからが徒歩になります、多少割高ですがお菓子や飲み物、防寒具の購入のほか、軽食を摂る事も可。山への輸送手段があの肋骨みたいな道しかない事を考えると1.5倍くらいの値入れはむしろ良心的と言えます。
歩いてみた
位ヶ原山荘からうねる道を1km程度散策するのが、『雪の回廊』の楽しみ方です。
雪を見ると一様にはしゃいでしまうんでしょう、何故か高揚した雰囲気に包まれた一帯。奥に進むほど殆ど変わらないんですが、両脇の雪の壁は高くなります。
猛者はスキーかと思いきや、どうもスノートレッキングのようです。しんどいのと寒いのが嫌いな僕には、最も向かないスポーツなので、本当に頭が下がります。
個人的に四季は全部春と秋のみで良いと思っています。
気温は晴れの日で、一般に高度100mにつき約1℃下がると聞いていたので、0地点より23℃寒いのかと思っていたんですが、それほど気温の変化は感じません。
よくよく考えれば1,000m位までは殆ど気温の変化を感じたことはないので、日の都合なんかで細かく変わってくるのかもしれません。
体感としては麓より大げさに言って7,8℃違う程度でしょうか、歩いている分に冷気は全く感じず、歩いていると汗ばむ位。
ただ、僕の訪れた日は風もない穏やかな日で陽光が眩しい最高気温27℃と言う日だったので、いまいち指標としてはあてにならないかもしれません、悪しからず。
両脇に雪がそびえる様は、普段の生活では決して触れることのない光景で、綺麗と雄大とそして雪に囲まれているのになぜか寒くない不思議さでうまく表現する事すらできません。
見晴らしの良い場所から見る遠景は雄大。近くにはライチョウの生息地域として保護されている場所もあるので、運が良ければ見ることもできるかもしれません。
まとめ
今回はこれで以上です。
この雪の回廊は全国でここだけと言う話でもないんですが、一様に辿り着く難易度がちょい高めな場所にばっかりあります、なんせ雪山ですから。
ただ、見れる時期は一年でこの春から初夏までの雪解けまで。一度見ておいて損のない光景ではあります、GW明けから5月末くらいまでがこの2,350mの位ヶ原山荘、6月空けからは、位ヶ原山荘よりさらに高い大雪渓・肩ノ小屋口まで登ることが出来るので、まだまだ今シーズンだけでも登る機会はあります。