今回は奈良県にある『高松塚古墳』のご紹介です。
奈良県にある古墳としては、石舞台古墳と並んでメジャーなこの古墳、一際有名なのがこの壁画。西壁女子群像と呼ばれるこの壁画
どこにあるんかわからんけど(教科書で)見た
そんな皆さんこちらです。
では、今回はそんな高松塚古墳に一礼。
古墳概要
この古墳は奈良県明日香村にあります。当ブログでも何度か紹介している通り、
村全体史跡
のようなこの街、当然遺跡や古墳など飛鳥時代~奈良時代にかけての史跡が点在しているんですが、この高松塚古墳は同じ明日香村内にある『石舞台古墳』と並んで最もメジャーな古墳の一つといえるかと思います。
古墳の形としてはあの鍵型ではなく、円墳と呼ばれる丸型をしていて、その直径は23m、高さ5mと大きさそのものはそれほどでもありません。古墳の建造は694~710年の間という事がわかっていて、古墳時代と呼ばれる中でも終末期にあたる時期に造られていて、この頃は『薄葬令』という大きすぎる古墳建造を制限する法律が出来たためのその影響と考えられます。
被葬者は諸説あるので、特定までは至っていないそうですが、あごの骨や歯から40代~60代くらいに埋葬された人物という事で何人か候補が挙げられていますので、今後の調査・研究に期待です☆
周辺散策
この古墳周辺は国営の『飛鳥歴史公園』として整備されていて、駐車場も綺麗に整備されています。
高松塚古墳
この公園を越えて奥の方へ進んでいくと見えてくるのが高松塚古墳。大きさはそれほどでないものの、高台に建てられた円墳は思いのほかとても綺麗なフォルムをしています。
高松塚壁画館
この古墳の麓あたりにあるのが、この博物館です。高松塚古墳の知名度を一躍向上させたのが、この壁画。なお、館内は撮影不可だったので現地で撮った写真はありません。
発見は1972年、村人が地面に穴を掘ったらこの壁画を含む石室が見つかったという
花咲か爺さんのようなお話
ですが、偶然というのは恐ろしいものです。
そこで、明日香村は頑張ってお金を捻出し、調査チームを派遣。発見された石室は南側に盗掘された跡が残っていて、その部分の壁画だけ失われていたものの他の三面は保存状態良く当時の人の格好や文化などを窺い知ることが出来る貴重な事物として教科書に載るほどの知名度を誇るようになったという事です。
博物館内には忠実な模写と(多分こんな感じだっただろうという)復元模写の二通りの壁画、四神相応の内、南の朱雀だけが盗掘穴によって失われています。
アクセス
- 住 所:〒634-0144 奈良県高市郡明日香村平田439
- 駐車場:あり
奈良県高市郡明日香村内国道169号線『飛鳥駅前』交差点東へ。
まとめ
今回はこれで以上です。
この辺りは高松塚古墳を中心に色んな古墳が点在しています。また、道中は地元ののどかな田畑が続く歩いているだけで気持ちの良い場所なので、
週末のんびりしたいけどどこかへ行きたい
という矛盾した希望を持つ方にお勧めのスポットです。