今回ご紹介するのは奈良にある『龍田大社』です。
ここのご祭神は風の神様、風神様ですね。『風の神様』と聞いてどんなものを思い浮かべますか。
大体はこの二つに絞られるんではないかと。
もしくは
僕は世代からどちらか後者を思い浮かべる事が多いんですが、どちらも元は同じ風神。
片方は風神ってか企業のマスコットキャラやけどね☆
今回はそんな風神様を御祭神にお祀りする龍田大社に一礼。
神社概要
ご創建
この神社の創建は古く約2100年前の第十代崇神天皇の時代に遡ります。
凶作や疫病が蔓延する中、天皇の夢枕に大神様が立ち、ご神託を授かります。
その神託に従い、この地にお社を御建立されたところ、作物は豊作、疫病は退散。効果はてきめんだったという事で、この時に建立されたお社がこの龍田大社の興りとされています。
御祭神・ご利益
この神社のご祭神は二柱。
天御柱大神(あめのみはしらのおおかみ)(別名:志那都比古神(しなつひこのかみ))
国御柱大神(くにのみはしらのおおかみ)(別名:志那都比売神(しなつひめのかみ))
この2柱は、どちらも風の神様とされている神様で、大気・生気・風力を司ります。
その御神徳は『気の守護』。つまり人を取り巻く外と内の『気』の流れを司り、良い流れにしてくれる、幅広く何となくご利益を授けてくれる神様たちなんです。
境内散策
ご本殿・拝殿
鳥居をくぐりまっすぐ最奥に見えるのが、この神社の本殿・拝殿です。
特徴的なのがこの注連縄(しめなわ)。両脇の柱に渦を巻くように巻き付けられた縄は龍のようにも見えます。
拝殿の影に隠れてよく見えませんが、この奥にも摂社・末社が計5社。
その中の2柱
龍田比古命、龍田比売命はこの地の氏神様とされる夫婦神です。
摂社
拝殿奥を除く参拝可能な摂社は本殿向かって左にある計四社。
白龍神社
本殿左手に並ぶ三社のうち、向かって右側のお社です。
御祭神白龍大明神。縁結び・災難除けの神様で、奥には御神体とされているんだろう石がお祀りされています。白龍さんはお水を大変好まれるそうで、掛けてあげるとお喜びになるんだとか。なので、恐らくかける用なんでしょう、一際長い柄杓が一つ設置されています。
龍田恵美須神社
並ぶ三社の真ん中。福徳円満・商売繁盛の神様で、鎌倉時代に西宮神社からえびす様の分霊を勧請し、お祀りした神社です。
三宝稲荷神社
並び三社の左手、お稲荷さんです。
両脇に鎮座するお狐さんが苔に覆われていい味を醸し出しているのが印象的。
御朱印
御朱印は本殿手前右にある社務所で頂けます。
風神の二字がとても印象的。
アクセス
- 住 所:〒636-0822 奈良県生駒郡三郷町立野南1丁目29−1
- 駐車場:あり
奈良県生駒市内国道25号線『神前橋東詰』交差点西へ。
駐車場多数、JR大和路線『山郷』駅から徒歩圏内なので、大阪~奈良散策の一社にも。
まとめ
今回はこれで以上です。
この神社は、創建こそ勅命によるものとされていますが、地域に密着し地元の人に慕われてここに在り続けているお社です。
それは、奉納品にも表れているようで境内方々に神社側がご紹介されている箇所を見受けました。
あともう一つ三宝稲荷の鈴雄も匿名の方から奉納された旨が書かれていました。
神社への奉賛と言えば、金額と名前を石に刻んで射幸心とともすれば宣伝に使用しているかのような印象すら受けます。その点生駒市民の奥ゆかしさととる点なのか、何だかほっこりさせてくれる神社でした。
ご利益の気の守護・安定は万人に効力を放つものだと思います、ご自身の中で気の乱れ、淀みなど感じる方はこちらで御神徳を授かって下さい。