西院春日神社、今回は割と知ってそうで知らないこちらの神社をご紹介です。
知ってそう、は春日神社ってかなり神社の中では有名じゃないかな~という点、知らな
い、は西院にそんな有名な神社あったっけ?という点(個人の感想です。)
というのもこの西院神社、京都市は西院駅のごく近くにあるんですが、もう家と家に囲まれた街に溶け込んだ神社なんですよね。主なお社は西院春日神社、還来神社、野々宮神社の三社、これに少し離れた位置にある猿田彦神社も合わせ4社、それぞれがそれぞれに少し離れた位置にあり、何だか不思議なふるまいを見せる神社なんです。
ともあれ、まずは神社に一礼。
もう、一の鳥居、二の鳥居の横が既に家という環境は街に溶け込んでいるというか何というか不思議な感じがしますw
二の鳥居を抜け中心に抜けるとまず見えるのが、拝殿です。
こちらの神社、御由緒は実に今から1200年前の803年、淳和天皇が仁明天皇に位をお譲りになった時、奈良の春日神社を勧請しこの西院に移られたのを祖とされるようです。
ご利益は病傷平癒。というのも、こちらの神社、霊石『疱瘡石』が安置されているそうで、これは名前の通り疱瘡(天然痘の昔の言い方)にかかった平安時代、淳和天皇皇女・崇子内親王の身代わりとなった事で快復されたという伝説によるとの事。
上の写真は神社HPより転載。
この霊石、毎月1日、11日、15日の三日のみ公開・安置されるそうで、時間が合う方は是非この霊石の御力を感じに行ってください。
本殿にお参り。
本殿前には、百度石がひっそりと佇んでいます。
さて、境内散策も勿論なんですが、今回は楽しみが一つ。
御朱印帳がもうすぐ終わりに近づきつつあったので、新しい御朱印帳をお買い上げ。
藤に鹿、鹿は奈良の春日大社でもそうですが春日神社の所縁なんだそうですね。
御朱印は社務所の奥から出てこられた巫女さんが丁寧に書いてくれました。
お願いしている間にお守りなんかを物色してみます。
やはり霊石にちなんで、病気平癒の石というのが特徴的でした。
あと、こちらには古いお財布の納所も設けられていました。
こちらはどちらかというと、摂社『弁財天社』にちなんだもののようでした。
境内左奥にある摂社が2社。その一つが弁財天さんのお社と稲荷大明神の合祀?されたお社。
それに住吉大社。
あと、年中行事では『藤花祭』というのがあるそうです。藤はこれからの季節、紫の穂を垂れる艶やかな佇まいは見るものを魅了します。穂が垂れると言い表す通り、咲くというより、実るという方が表現としてあっている気がします。
こちらの写真も神社HPから転載。
社務所の横手に咲くようなので、お時間の合う方は是非。(4月29日)
本社散策はこれで終了。猿田彦神社はちょっと遠かったので、あと西院野々宮神社にお参り。
離れた位置にあるという通り、本社から約1km離れた位置にあり、一見別の神社のように見えるのがこの野々宮神社。
南は集合住宅、北はニトリと中々の立地条件なのですが、この一帯だけ木々に囲まれていて、ここだけ別世界のような不思議な空間が広がっています。
今回残念ながら還来神社がどこか分らんかったので、掲載は断念。
今回ご紹介は以上です。
病気平癒は、もしかしたら商売繁盛・金運請願より人の願いとして長く請われ続けてきた願いかもしれません。切実な願いというよりも『これからもずっと元気で過ごせますように』という願いを以て、ご参拝なさるのがこの神社への正しいふるまいだと僕は思います。
住 所:〒615-0015 京都府京都市右京区西院春日町61
駐車場:あり