神様に呼ばれないとたどり着けない神社、そんな風に言われる神社があります。それが今回ご紹介する天河神社です。
奈良県は天川村にあり、お祀りする神様は弁財天、いわゆる弁天様ですね。七福神様の一人としても名を連ねるこの神様は芸術の神様としても名高く、この天河神社も芸能関係者が多数訪れた事でも有名なんだそうです。では、今回は芸術にご利益満載の天河神社に一礼。
天川村というのは、奈良県の中腹位にある村で、この神社に至るまでの道は正にTHE村といったのどかさを誇り、村を流れる川はパッと見ただけでため息の出そうな綺麗な川を横目に車を走らせると見えてくる神社です。
まずこの神社、一時期話題になっていたのがこの手水舎。
今はおとなしくなってますが、一時期この龍は柄杓を弾くほどのビーム(の様な水)を吐き出していたという事ですw
今は見ての通りそれでも他に比べると勢いよく水が流れてますが、安心して使用できるようにはなっています。
軽く沿った太鼓橋?を越え
二の鳥居へ。
個人的に今回お参りは2回目やったんですが、今回ご訪問時はちょうどご祭事の日の前後やったらしく、境内には至る所に準備の模様がありました。
境内正面の階段を上り、ご本殿にお参り。
ここの鈴は少々特徴的な形をしていて五十鈴というそうです。鳴らし方も同様、回すように鳴らすのが決まりだそうです。
ご祭神は、上述の通り弁財天様、別名市杵島姫命、インドでいうと『サラスバティー』と呼ばれる神様で、芸術の神様よろしくその姿を描くものは手に琵琶を携えています。
ここに限らず、弁天様と言えば、ご利益は芸能の他、『財を弁ずる』として商売の神、ほか戦勝の神(女神ってそういう役割の方多いですよね)なんて言われたりもします。
本殿手前にある五社殿。
今回、ご参拝がご祭事に重なってしまい、社務所は大わらわ。なので御朱印は遠慮したので、全壊頂いたものを掲載。
先ほど紹介した五十鈴ですが、平面から見るとこんな感じ。
神社解説によるとこれは天岩戸に天照大御神が籠られた際、天宇受売命(あめのうずめのみこと)がその前で舞を奉納します。その時使用されたのが神代鈴という鈴をつけた矛でこの五十鈴はその鈴と同様のもの(要は模したものですという事かな?)とされているようです。
五十鈴に関しては、この神社では相当に信仰が厚いらしく、ピンからキリまで五十鈴が用意されていて、そのピンの方の五十鈴は純金で何と30万円!?どちらか神具というより、ちょっとした財テクに近いお話になってきそうなものまで売られていましたw
一の鳥居すぐお隣のお稲荷さん。
その他境内はこんな感じ、広さとしてはどちらか狭い位でしょうか。
今回はこれで以上です。天川村は奈良中部の風光明媚な場所としても有名で、最近は観光ツアーが組まれるほど知名度は上昇、反面『呼ばれないとたどり着けない』事はなくなっているようにも思われる場所になっていますが、知名度の上昇に合わせてなのか山あいの村にしては広い道が神社まで続いていてアクセスに困る事はありません。
特に芸能関係で御神徳を授かりたい方は是非一度訪れてみて下さい。
- 住 所:〒638-0321 奈良県吉野郡天川村坪内107
- 駐車場:あり