今回ご紹介するのは宇治田原にあるお寺『正寿院』さん。
突然ですが、この画像はご覧になった事はありますか?
これは京都市にある禅宗のお寺『源光庵』の悟りの窓というものです。
悟りの窓の丸い形は、「禅と円通」の心が表されている。ありのままの自然の姿、清らか、偏見のない姿、つまり悟りの境地を開くことができ、丸い形(円)は大宇宙を表現している。(ウィキペディアより)
特に秋の京都を代表する景色として、色々な雑誌や写真が取り扱う為、見たことのある方も多いかと思います。
さて、今回ご紹介するお寺は正寿院さん。悟りの窓とは一風違う景色が楽しめる場所です。では、正寿院さんに一礼。
本堂前は風鈴でいっぱい
京都の南、宇治市と城陽市のお隣さんの宇治田原町の山の道最中に、この正寿院はあります。大分奥まった場所にあります、電車の最寄り駅はなし、詳しいアクセスは後述しますが、電車・バスで行かれる予定の方はしっかりと乗り継ぎ等計画してから向かいましょう。
このお寺は本堂と客殿に分かれていて、まず本堂で拝観料を支払う必要があります。
まずは、本堂へ向かいましょう。
拝観料は800円と、ちょっとお高めですが、お茶とお菓子のご接待が付いてます。宇治田原町は宇治市と並んでというか宇治市、宇治田原町、井手町はどこもお茶の名産地。
まあ、昔は全部山城国やった訳ですから特産品が違う方がおかしいという話かもしれません。
本堂前の百日紅、夏の名残の様に赤い花を咲かせていました。
御本堂前でお出迎えしてくれるのはこの風鈴。今週末(9月18日)まで風鈴祭りとされていて、お庭一面に飾られた風鈴がお迎えしてくれます。見た目にも壮麗で、風に一斉に揺れる風鈴は中々に風情を感じます。
石道の傍にはかわいらしい石像も、お地蔵さんかな?
本堂です。向かって右手で拝観料を支払い、左手に通されお茶とお菓子のご接待が頂けます。
ご接待のお菓子。お菓子はまあ、普通のラムネとかですが、お茶は美味しかったです。
客殿の通行証?これを客殿の前にいる受付の方に見せる事で入室することが出来ます。
本堂からのお庭、ここからも風鈴が鑑賞できます。
お庭から回れ右をしたお部屋中心にご本尊が安置されています、忘れずにお参りしましょう。お参りの手順がちょっと独特なので説明書きもありました。
御朱印もこちらです。バリエーションもさることながらどれも意匠が凝られているので、目の前にするとどれか迷うと思います。
客殿の猪目窓と天井画
次は猪目窓の客殿へお参りです。本殿のお向かいにある建物です。
ここのメインと言えるこの猪目窓、源光庵の丸に対し、こちらはハート形。
どちらも窓と窓に区切られた限定された景色を楽しむというコンセプトは同一、個人的な解釈ですが、『風景を切り取る』というのが、近いものと考えます。春・夏・秋・冬それぞれの季節をこの窓を通して切り取って見る事が出来ます。
ハート型=猪目というそうで、僕はてっきりハートってトランプが起源で、ハート=心臓一択やと思ってたんですが、日本の伝統文様の一つなんだそうです。
客殿のもう一つの見どころがお堂を見上げた天井画。色とりどりに描かれた絵の数々は殆どが花の画。お気に入りの一枚を見つけてみるのもいいかもしれません。
ここまで読んで頂ければ何となくわかるでしょう、このスポットは完全に
おっさん禁制です。いや拝観拒否されるわけではありません、雰囲気のお話です。
男人禁制のカフェで、周り全員女子高生の中四人テーブルに一人で座りパフェ食うような、は言い過ぎですが
まじめにやれ!!∑(゚o゚C=(__;バキッ
僕みたいにボッチで訪れる男性諸兄はそれなりのアウェー感は覚悟してご拝観ください。
御由緒・歴史
このお寺の御由緒は古く、建立は約800年前、元々この辺りにあった王教寺というお寺さんの塔塔寺院として建立されたんだそうです。
宗派は真言宗、戦国時代には二回の火災に見舞われているものの、今こうして立派に再建された姿を拝めることからも地域の方から厚く慕われている様が伺えます。
また、院では様々な体験が修行として体験することが出来ます。
また様々な修行体験として、数珠づくりや写経・写仏、庭を見ながらヨガやお茶会などが催されており、老若男女すべての方が見る・感じる・体験して学ぶことができるお寺となっています。(全部予約が必要なので、希望される方は事前連絡される事をお勧めします。0774-88-3601)
アクセス
- 住 所:〒610-0211 京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上149
- 駐車場:あり
電車・バスの場合:JR宇治駅または京田辺駅からバスで奥山田停留所へ(30分程度)そこから徒歩約20分。
車の場合(京都・大阪方面より):国道24号線山城大橋東詰交差点を東へ、宇治田原町奥山田停留所付近の交差点を南へ7分。
いずれにしても辿り着くまでの道のりが難所続きですが、電車の最寄り駅はなし。バスを降りてからも徒歩20分と中々険しい道のりになる事から、レンタカーを借りてでも車で行くことをお勧めします。僕なら無理・・・
まとめ
いかがでしたでしょうか、このスポットはかなり女性に寄ったスポットと言えましょう。ただ行ってみるとひたっすらに見栄えのするスポット盛沢山で見に行くだけでも眼福なので、女性は勿論、女性の園に迷い込んでも気後れしない男性の方もぜひ一度訪れて思う存分癒されてみて下さい。