「晴明」と聞いて何(誰)を連想するでしょうか。
恐らく一番多いのが「安倍晴明」ではないでしょうか。
今回はその安倍晴明を御祭神とする晴明神社です。
ご利益は魔除け、厄除け。
魔や厄と言うと、おどろおどろしいものを想像してしまいますが、不幸とか災難と考えた方がイメージしやすいかもしれません。
映画「陰陽師」が有名ですが、安倍晴明といえば、平安時代のスーパースター!!
そのイメージ通り京都の厄を払い、魔を鎮め、京に住まう人達に安寧を与えてきた方です。だからご利益もピンポイントなものじゃなく、幅広~くカバーしてくれるなのかもしれません。
ともあれ、今回も神社に一礼。
元々の安倍晴明人気と、立地と何より最近フィギュアスケートの「羽生結弦」選手の人気なのかとにっかく人が多いw
社務所を拝見しますと羽生選手以外にも鈴木明子選手やほか有名人が書いた絵馬がずらり。
羽生選手はフリースケーティングの時『SEIMEI(映画:陰陽師の曲)』を採用したり、衣装も陰陽師風の物を採用したりと、陰陽師=羽生結弦のイメージが確立されつつある感じがします。
元々から何となく知ってる人も多い平安時代のヒーローが映画『陰陽師』で脚光を浴び、羽生選手のお陰で今大ブレイクを迎えている。そんな感じでしょうか。
本当におめでとうございます。
こちらの神社、地図の通り京都市内南北に走る道路の中でもっとも広い道路の一つ『堀川通』に面しているのですが、
境内が二つに分かれていて一の鳥居と二の鳥居の間に路地を挟む、ちょっと珍しい神社。こっちが二の鳥居。
二の鳥居を抜け手水場の端にあったのがこの井戸『晴明井』
洛中の名水の一つとして数えられるもので、今でも信仰が厚いらしく汲んでいく人もちらほら。洛中は昔の京都でいう平安京の域内
位置としては大内裏の北東=鬼門の方角にあり、霊的な守護を担っていたという事が伺い知ることが出来ます。
鬼門っていうのは文字通り陰陽道でいう鬼(わるいもの)が入ってくるとされる方角で、京都の比叡山だったり、江戸でいう浅草寺だったりする訳です。
この晴明神社は安倍晴明の居宅の上に創建されたそうですが、縮尺の問題ですが
この位置関係は要は『清明さん、しっかり守ってや!』の表れなんでしょう。
その点からも安倍晴明は当時から諸人の信仰が厚かっただろう事を伺い知ることが出来ます。
ご本殿へ参拝。 入口に上がっていたのぼりもそうですが
清明神社の神紋はこの五芒星。
正直これをかっこいいと思ってしまう僕は中二病かな?とも思ってしまう訳です
が、この五芒星、西洋・東洋問わずよく見かけます。
清明は五行思想(木・火・土・金・水)の象徴としてこれを用いたそうです。
星の5つの頂点がそれぞれの要素(上の5つは昔、存する元素の種類と考えられてきたそうです。)を指すようで。
この形は、いわば五行思想でいう力の象徴だったり、相関関係だったりするわけですね。
また、参拝客からは、あまり注目はされてなかったのですが陰陽道ではもう一つ
『九字』。
境内の石に刻まれたものがありました。
映画をご覧になった方はご存知かもしれませんが、人差し指と中指で刀を模した印
『刀印』で横⇒縦を交互に切ります。
ちなみに刀印は指で作る『破邪の真剣』で、僕は個人的にこちらの方が馴染みがあります、ちなみに絵馬も五芒星でした。
晴明神社で目を引くといえばもう一つ。
金色(?)の桃『厄除け桃』です。
昔から桃は魔除け・厄除けと言われます。
一番古いお話で伊邪那美命を救いに黄泉の国へ行った伊弉諾尊が黄泉の国を逃げ帰る時、桃を投げて難を逃れたとか。
桃太郎といい、日本では昔から魔を払う物=桃のようですね。
摂社『天満社』にもお参りし、
このご神木は樹齢300年もあるそうです。
絵馬やお守りならもちろん社務所ですが、それとは別にここの境内には『晴明神社
公認』の桔梗庵というお店があります。
お守りとは違うパワーストーンなどお好きな人にはいい参拝記念になる店です。
狛犬でか!!
今回はこれで以上です。
土日・祝日に参拝予定の方は混雑をある程度覚悟していくのが良いかと思います。
- 住 所:〒602-8222 京都府京都市上京区晴明町 806堀川通
- 駐車場:なし
少々高いですが、すぐ南側にコインパーキングがあります。