今回は奈良にあるお寺『長岳寺』のご紹介です。
奈良の南北に続く山の辺の道沿いにあって、創建1,200年の歴史が感じられるとともに、関西でも有数の花の寺としても人気の高いスポットでもあります。
では、今回はそんな花の寺『長岳寺』に一礼。
寺院概要
このお寺があるのは奈良県天理市
このお寺があるのは野球が超強い『天理高校』で有名な奈良県天理市。東側の山裾の道が『山の辺の道』という奈良でも人気の高い散策コースがあり、そのチェックポイントの一つにも数えられているお寺です。
寺院創建は平安時代
この寺院は824年、淳和天皇の勅願から弘法大師によって大和神社の神宮寺(神社に付属する寺院のこと)として創建されました。一時期は48もの塔頭が建立された大寺院となり、鎌倉時代には興福寺大乗院の末寺に数えられるようになりました。
応仁の乱の兵火に巻き込まれ一時は衰退してしまうものの、江戸時代に入り徳川家康の手によって復興され、今日に至ります。
ご本尊は阿弥陀三尊像
ご本尊は阿弥陀三尊と呼ばれる『勢至菩薩(左)』『阿弥陀如来(中央)』『観世音菩薩(右)』の三体の仏像。
二者一対となった勢至菩薩・観世音菩薩もさることながら、特に阿弥陀如来様は目の前に立つと目が合うような錯覚を覚える不思議な雰囲気をまとう像。
拝観時間・駐車場など
- 拝観時間:午前9時~午後5時まで(年中無休)
- 拝観料
- 住所:〒632-0052 奈良県天理市柳本町508
- 駐車場:境内に複数箇所あり。
境内散策
ご本堂には阿弥陀三尊像と多聞天・増長天像が拝めます
ご本堂は境内を進んだ最奥にあります。ご本尊は上述の通り阿弥陀三尊像。前にするとなんとも言えない不思議な感覚を味わえるので、拝観の際はぜひお立ち寄り下さい。
花の寺長岳寺
このお寺のもう一つの顔と言えるのが、境内を織りなす花々。特に春のつつじ、その次に見られるかきつばたが有名です。
つつじ
境内のそこかしこに植えられたつつじは実に12,000株。楼門を抜けた先には
つつじのトンネルや、群生、はてはお堂とのコラボレーションまで、様々なシーンでのつつじを楽しむことが出来ます。
かきつばた
つつじは割と長い期間楽しむことが出来る花なので、季節の巡りによっては池一面にひろがるかきつばたも一緒に鑑賞することも可能。
一願成就の鐘は心を落ち着けて
境内にある鐘楼は『一願成就の鐘』といって、心を落ち着けて仏様に願いを込めて鐘を撞けば叶うとされている鐘です。
弘法大師像
本堂側から池を挟んで向かい側にひっそりと立つ『弘法大師像』。
御朱印
御朱印は拝観受付で御朱印帳を預ける形式。『淳和天皇勅願寺』という朱印がはっきりと見えます。
まとめ
今回はこれで以上です。
普段は割とひっそりとした静かなお寺ですが、春のつつじの時期は途端に華やぎます。
ですが、このお寺一番の見所は御本尊です。この魅力は実際に像を前にして目の前に立って初めてわかるもの、ぜひ一度拝観をご検討下さい。