今回は京都にある中華そば東東のご紹介。
最近は一見するとカフェか何かと勘違いしてしまいそうなほどオシャレで清潔感に溢れるラーメン屋さんが増えてきて、そういうラーメン屋さんがもてはやされるせいもあって、木のカウンター、店内に充満するとんこつ臭といった昭和の香りの濃いラーメン屋さんはもうわずかになりました。今回はそんな絶滅しつつある昭和レトロなラーメン屋さん『中華そば東東』をレポートしていきます。
店舗概要
お店があるのは京都市五条通沿い
このお店があるのは京都市右京区、京都の渋滞情報でお馴染み千代原口交差点から少し東へ行ったところ。この看板、こののれん、そして隣には京都を席巻する大人気チェーン、キラメキ系列の一つ『コムギノキラメキ』。
正味、お店の立地は良いのか悪いのかよくわからないのものの、ここだけちょっと昔の時間が流れているような、そんな気分になる雰囲気をまとう、そんなお店です。
のれんをくぐると30年前にタイムスリップ
のれんも勿論ですが、店内は更にレトロ感たっぷり。赤い少しすすけた色のカウンター一色の座席、でっかい壁据えの空調機。昔のラーメン屋さんって全部こんな感じやったな感が余すところなく表現されている、それがこのお店です。
店主と思しき厨房のおっちゃんも寡黙で頑固やけど仕事はきっちりこなします、が顔から雰囲気からにじみ出ています。これで店内BGMが演歌なら完璧やったんですが、残念ながら無音でした。
営業時間・定休日・アクセスなど
- 営業時間:11時30分~0時00分
- 定休日 :月曜日
- 住 所:〒615-8223 京都府京都市西京区上桂前田町9
- 座 席:カウンターのみ21席
- 駐車場 :なし。
- 支払方法:現金のみ
定休日週一、営業時間12時間以上。どうやら始終頑固一徹おっちゃんが一人で切り盛りしているようで、正味いつ休んでるんだろう?と不思議になるところですが、食べに行く側としては使い勝手の良いありがたいお店です。
カウンターのみですが、背を向けて二列に並べるように配置された席は合計21席もあり、よほど運が悪くない限り、待ちが発生することもなさそうです。
メニュー・味
メニューです。手元にメニュー表はなく壁に掲示されているもののみ。
ラーメンは2種、セットメニューなし。
チャーハンなし。サイドメニューは餃子・スジ煮込み、唐揚げ、キムチ、それにライスと如何にもずうっと昔から同じメニューでやっています感が出てていい感じです。
どちらを選択するか迷ったんですが、今回は味噌中華をチョイス。チャーシュー多め、中太ストレートの多加水麺というやつでしょうか。
味噌が香ばしい、そしてネギのシャキシャキの食感が心地よく、やっぱりレトロな中華そばといった風情があります。そして何よりチャーシューが美味しい。特段、バラの脂身たっぷりをウリにしているという訳でもなさそうなんですが、赤身を噛んだ時のジューシーさと脂身の美味しさの配分が素晴らしい。
ここのラーメンはこれはこれで完成形なんですが、備え付けの唐辛子をプラスするとググッとピリ辛感が強調され、全く違う味わいになります。
まとめ
今回はこれで以上です。
ラーメン単品で言えばリーズナブル、というかチャーシュー麺との差額が100円と割安感があるのか、入店する人は皆チャーシュー麺をオーダーしていきます。
一口チャーシューを食べればチャーシュー麺を頼まなかったことを後悔するだろう美味しさ、一度ご賞味下さい。