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名刀膝丸所蔵の寺院『大覚寺』

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今回は京都にある寺院『大覚寺』のご紹介です。
境内で紅葉が楽しみ、大沢池の散策をして、何より平安初期から伝わる源氏の名刀『膝丸(薄緑)』所蔵の寺院としても人気を博しています。
今回は、そんな名刀と共にめぐる大覚寺さんに一礼。

寺院概要

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お寺があるのは京都市右京区嵯峨

この寺院があるのは京都市右京区嵯峨。嵯峨といわれてもピンとこない、という方は嵐山から見て北側の裏手と考えて差し支えないでしょう。
年がら年中観光客で賑やかな嵐山から徒歩圏内にあるものの、とてもそんな風には思えないほど静かな場所で、この界隈には他府県の人たちがよく思い描くような京都らしい品のようなものが満ちています。

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広大な境内には庭園とお堂、そして広沢池

京都を代表する寺院でもあるこの大覚寺。見どころはその立派な庭園と堂内はもちろんですが、やはり一番の見どころは大沢池という大きな池。

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周囲約1kmもあるこの広大な池は境内に造られたと呼ぶにはあまりに大きく、遠目に見る心経宝塔をはじめ見どころも満載。庭園それ自体が国指定の名勝地とされています。

konoha
特に春は外周全体が桜で覆われて、歩いているだけで幸せな気持ちになれる場所です☆

あと、雰囲気がそのまま時代劇で出てきそうなロケーションは映画のロケでもおなじみの場所で、色んな映像作品の題材にもなりました。

創建年始・宗派・アクセスなど

  • 宗 派:真言宗大覚寺派総本山
  • 創 建:876年
  • 山 号:嵯峨山
  • ご本尊:五大明王
  • 住 所:〒616-8411 京都府京都市右京区嵯峨大沢町4
  • 駐車場:あり(有料)
  • 拝観料

お堂エリア:大人500円、小学生以上300円

大 沢 池:大人300円、小学生以上100円

拝観料はこの場所のみだと500円ですが、西へ2㎞行った先にある祇王寺とのセットプランも用意されていて、通常800円が600円とちょっとお得に拝観が可能になります。

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境内散策

名刀膝丸

大沢池も根本中堂も見事なんですが、この寺院を人気のスポットたらしめているのははこの膝丸ゆかりの寺院ということがあげられます。

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平安後期、清和源氏が髭切とともに代々伝えた名刀。別名薄緑とも呼ばれ、その所蔵(候補)は全国に数か所あるものの、ここはその一つとされています。
この元々は古くから伝わる名刀に光をあてたのが『刀剣乱舞』。名刀を擬人化する中、この膝丸もその中の一人として描かれた事で、この膝丸と大覚寺は一躍ものっすごい女性人気の高い寺院へと押し上げたのです。

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konoha
入口はゲームでもこういった日本の歴史に触れる機会を作るコンテンツって好感が持てますね☆

表門

寺院入口にあたるこの門が表門。

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門をくぐった先にあるのが明智陣屋、そしてその脇には明智門。こう呼ばれるのはかつて明智光秀の居城だった亀山城(京都府亀岡市)の一部がここに移築された為です。

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門をくぐった先にはまるで竜のような立派な松が横たわっています。

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明智陣屋が実質的な寺院の入り口になっていて、ここで拝観料をお納め。
奥へ進むとまず展示されているのがこの立派なお輿。

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嵯峨天皇開基というこの寺院は皇室とのゆかりが深いらしく、こういった菊紋の入った文化財などが多く残されているのも特徴の一つです。

村雨の廊下

各お堂を繋いでいるこの廊下、雰囲気ありませんか。村雨の廊下という名前。

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両脇に並ぶ縦の柱を雨、直角に曲がる回廊を稲光を模しているというのが村雨の名の由来。両側には立派な庭園が広がっていて、ゆったりと眺めながら歩くことができます。

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皇室ほか高貴な来賓も多かったこの寺院の防犯も担っていた廊下で、刀を振り回せないように天井は低く、走れないように直角に曲がっている上、床はギシギシなる鴬張りという念の入れよう。雰囲気とは裏腹に機能性に優れた廊下だと思うと見方が少し変わってきます。

宸殿(しんでん)

一時期は御所としても使われていた宸殿。この寺院は基本的に前庭に立ち入ることができないので、建物全景を捉えることはできません。

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右近の橘、左近の梅が配されていたりと、御所だったころの名残を残しています。

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心経前殿(御影堂)

心経殿の前に建てられているため、心経前殿と呼ばれています。神社でいうところの拝殿のような位置関係でしょうか。

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大正天皇即位時の饗宴殿を移築したということなので比較的新しい建物です。
正面にある勅使門は通常くぐることも開いていることもないので、遠目から見るだけでもその豪華さが窺えます。

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勅封心教殿

心経前殿の奥にある心経殿。嵯峨天皇をはじめ、後光厳天皇、後花園天皇、後奈良天皇、正親町天皇、光格天皇の宸翰勅封般若心経を奉安し、薬師如来像が祀られています。

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五大堂(ご本堂)

大沢池の入り口でもある五大堂では御朱印を頂くことができます。
基本パターンはこの2種。

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ほかにも書置きのみながら、バリエーション豊富に揃えられています。

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大沢池

境内は西から東へ向かって歩いた先にこの寺院一番の景勝地『大沢池』があります。

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1周約1kmと散策がてら散歩するにはちょうどよい広さで、動植物に宝塔に浮島にと、色んなところを見て回りながら廻れる場所です。

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心経宝塔

池の北側中心に建てられた宝塔。

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もみじロード

少し季節を外してしまったのですが、この寺院を紅葉名所たらしめている場所。

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春・夏は青、秋は真っ赤に染まるトンネルが鮮やか。

菊ヶ島・庭湖石

池北東にある浮島と石。この池の名所の一つです。

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その昔、嵯峨天皇が菊ヶ島に生えていた菊を一輪、花瓶に挿したそうでこれがいけばな『嵯峨御流(さがごりゅう)』の始まりとされています。

名古曽の滝跡

かつて小倉百人一首の詩の舞台にもなった人工滝の跡。

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遊歩道

名所も多い大沢池周りですが、ただ歩いているだけでも癒される場所になっています。

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池は大きくて、見る角度によっても色んな表情を見せてくれます。

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紅葉散策には少し遅かったものの、まだ残っていました。

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まとめ

今回はこれで以上です。
京都へ来たら嵐山。修学旅行でも定番の巡り方ですが、ちょっと足を延ばしたら訪れることができる知名度は高いけど場所はマイナー、こういうのも穴場と呼んでいいのか不明ですが、良い場所です。
紅葉と膝丸が有名ですが、ほかにも見どころの多い寺院です。また大沢池は散歩コースとして最適。物憂い気分の時はここを何も考えずに歩き、そののどかな景色を眺めていると存分に癒されることと思います。

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