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境内全部ビュースポット。京都の穴場紅葉名所『祇王寺』

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今回は京都にある寺院『祇王寺』のご紹介です。
紅葉といえば、当たり前ですが木々の色づきの変化を楽しむものですが、ここはむしろその後。庭園に広がる落葉を楽しむ寺院として有名な場所です。

寺院概要

ここは京都嵯峨野

この寺院があるのは京都嵯峨野。『あだし野』という地名が残る保存地区で今もまだ昔の街並みが残されたノスタルジックな風景に思う存分浸れる地域です。

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京都有数の観光名所『嵐山』からは程よく離れていて、人通りもまばら。正に京都の穴場紅葉スポットと呼べる場所です。

平家物語にも登場する悲恋物語の舞台

この寺院の名前にも上がる『祇王』というのは平家物語にも登場する白拍子の名前から来ています。かつて平清盛の寵愛を受けていた祇王は若い仏御前にその座を奪われ、清盛の邸宅を追われてしまいます。母親のもとへ帰った祇王は母、妹とともに尼となります。一方で新たに清盛の寵愛を受けることとなった仏御前も祇王の顛末を見るにつけ『やがて自分も同じ目に』とわが身の行く末を嘆き、かつての恨みやわだかまりを捨てた祇王達とともに尼になりました。これがこの祇王寺の興りとされています。

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一時は衰退してしまい、明治には廃寺となってしまうものの、大覚寺の管理のもと再興と衰退を繰り返しながら現在にその姿をとどめています☆

アクセスなど

  • 宗 派:真言宗大覚寺派
  • 山 号:高松山
  • ご本尊:大日如来
  • 住 所:〒616-8435 京都府京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32
  • 駐車場:あり
  • 拝観料:中学生以上300円、小学生100円。

大覚寺管理ということで大覚寺拝観とのセット割引(2社で600円。大覚寺のみなら500円)が用意されています。両社の距離は約2㎞、この距離をどう考えるか次第です。
駐車場は一応ありますが、入り口手前の数台程度止められるスペースが用意されているのみ。しかも近隣にこの寺院のほかに2社(壇林寺、滝口寺)との共用のような位置づけのためあてにはできません。

寺院散策

この寺院の境内はそれほど広くはありませんが、随所に見どころがちりばめられています。というより、紅葉の季節に限っては正直、見どころじゃない場所がないといっても良いくらいどこを見ても綺麗です。

草庵

境内の中心にある建物で、この寺院の御本堂として明治時代に寄進されたものです。風合いといい屋根といい何とも言えない雰囲気を演出してくれています。

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祇王・祇女

真ん中にご本尊の大日如来、その両脇に『平清盛』、その寵愛を受けていたけどのちに捨てられた『祇王』、祇王のあと清盛の寵愛を受けることとなったものの祇王に自分の未来の姿を重ねて、祇王とともにこの地で尼となった『仏(佛)御前』、祇王の妹『祇女』、祇王母の『刀自(とじ)』の五体が安置されています。

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吉野窓

草庵向かって右にある竹格子の窓が吉野窓と呼ばれるもの。

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閉じられた障子越しに差し込む日差しが木々を通して色とりどりに見えることから別名『虹の窓』と呼ばれているんだとか。

水琴窟

草庵に近づくにつれ、小気味よい何とも言えない音に気付くはず。入口あたりに設置された水琴窟です。

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夏など特に暑い中訪れた際にはきっと一時暑さを忘れさせてくれることと思います。

竹林に囲まれた苔と紅葉の庭園

境内は一面苔と紅葉に覆われています。

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青々とした苔と紅葉のグラデーションは目にも鮮やか。

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そしてその周りには竹林。京都の侘び寂びと季節の鮮やかさを同時にめでることができる、こんなスポットは他ではなかなか見ることはありません。

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御朱印

御朱印は拝観入口にて頂けます。大日如来の立派な文字が特徴的。

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まとめ

今回はこれで以上です。
写真技術の関係上うまいこと伝わったかはともかく、苔と竹林の緑が素朴でとてもやさしい場所で、夏には青の、秋には赤の紅葉が楽しめます。
吉野窓はどの季節に行っても様々な色の窓が楽しめます、紅葉にこだわらず尋ねてみてはいかがでしょうか。

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