今回は鳥取県にある『白兎神社』のご紹介です。
何て読むのか、何通りにも思い浮かぶところですが『はくとじんじゃ』が正解です。
日本の神話で誰しも一度は耳にしたことがあるだろう『因幡の白兎』の舞台にもなった白兎神社に一礼。
神社概要
この神社があるのは鳥取県鳥取市
この神社があるのは鳥取県鳥取市です。防砂林があって残念ながら海岸沿いを走るというわけにはいかないんですが、鳥取砂丘から西へ30分もしないごく近い場所にこの神社はあります。
北側の海岸沿いを望む高台に鎮座
この神社は北向きの高台に建てられているので、一の鳥居を越えた先からは『因幡の白兎』の舞台にもなった白兎海岸が一望、神話云々は抜きにしても景観の良い神社です。
創建は不詳
この神社の創建ははっきりとしていません、というのも昔そういった神社の歴史にまつわる文献は戦乱で焼失してしまったんだとか。現在の社殿は明治時代に入ってからの建造ということなので、それでも100年以上の歴史を持っていることになります。
歴史こそ不明ですが、この辺りは昔から兎の宮、白兎大明神など呼ばれ地元の人から親しまれてきたのは確かなようです。
縁結びのパワースポット
当ブログでもたびたび登場する大国主様が登場する神話でおそらく一番有名なのが『因幡の白兎』。長い歴史の中でごっちゃにされることもしばしばですが、大国主様と七福神の大黒様は全く別の神様です。
ワニ(サメ)をだまして沖の島(隠岐の島)へ渡ろうとするもそれがばれて皮をはがれ、そこへ通りかかった大国主様に助けてもらうというもの。
この時大国主様は出雲の国から因幡の国へ『八上比売(やかみひめ)』という美しい姫がいると聞きつけ、兄と一緒に向かっていたわけですが、道中助けてあげた白兎は大国主神がその八上比売と結ばれると予言、そして見事その予言は的中します。
そんな自分を助けてくれた大国主様のご縁を取り持ったとして、この神社で祈願すると思いが結ばれるパワースポットとして現在は、多くの人が参拝に訪れる場所になりました。
アクセスなど
- ご祭神:白兎神。保食神、豊玉姫命を合祀
- ご利益:縁結び
- 住 所:〒689-0206 鳥取県鳥取市白兎603
- 駐車場:あり
神社入口が道の駅に隣接しているので、車を止めることに苦労することはまずありません。結構大きな道の駅で、海鮮グルメが食べれてお土産屋さんも充実しているので多目的に利用しやすい場所になっています。
境内散策
立派な入口鳥居とフォトスポット
神社の散策はこの鳥居から始まります。
ご祭神が白兎の上、ご利益は恋愛成就。当然女性の参拝客も多いようで、入り口にはフォトジェニックなものがいっぱい。鳥居のわきにはピンクのポスト。
ここから出すラブレターは成就するというジンクスがあるんだとか。
ほかにも鳥居を越えてすぐにあるハート形のオブジェ。
二の鳥居と結び石
一の鳥居を越えるとすぐにある石段。上った先にはこの神社の象徴でもある白兎の像が両脇に何体も並んでいるんですが、そこには謎の白い石がお供えされているのに気づくはず。
別に像に嫌がらせをしているわけではありません。この石は結び石といって、社務所にてお授け頂くことができるものなんですが
一袋に5つほど封入されたこのお石を二の鳥居に投げて、見事載せることができたら望みのご縁が成就するというものなんです。
大体3mといったところでしょうか、レイアップでは当然届かないので投げ上げなければならない上に先人の投げた石にぶつかったりとそこそこ難易度高めなんですが、それだけに成功した時のご利益が期待できるというものでしょう。
御手洗池
二の鳥居をくぐったさらに先、右手に見えてくるのが御手洗池(みたらしいけ)です。
大国主様に言われて白兎が傷口を洗い流したとされる池で、水位が増えも減りもしないことから『不増不滅の池』と呼ばれるここ自体が一種の不思議スポットでもあるようです。
ご本殿と菊座石
さて、いよいよご拝殿・ご本殿にお参り。
この神社はご本殿を横目に眺めることができるんですが、ご本殿を支える柱に注目ポイントが。柱を支える土台の石に菊の御紋が象られていて『菊座石』と言われています。
菊の御紋といえば皇室御用達、この神社と皇室のはっきりした関係性は不明ながら昔からご縁があることは確かなようで、この神社の不思議スポットとする要素の一つといえます。
御朱印
御朱印は本殿脇の社務所にて頂けます。
御朱印自身は割とシンプルですが、さりげなく入っている白兎のイラストがチャーミング。結び石のお授けもこちらでいただけます。
まとめ
今回はこれで以上です。
時間の関係上、白兎海岸へはいけませんでしたが白兎が渡ろうとした島が遠目に見えたりと神話の雰囲気に触れるには十分なシチュエーションが広がっています。
思い人がいて、アプローチするなど直接的な努力以外のところで何か助けてくれる御力をいただきたいという方、こちらです。