今回ご紹介するのは、奈良の般若寺です。
奈良公園の近所にある真言律宗の寺院ですが、ここの名物は秋桜。
春の桜は勿論桜ですが、秋の桜と書いて『コスモス』と読みます。このお寺の別名はコスモス寺、日本最古のコスモスの観光場所なんだそうです。
では、今回はそんな色鮮やかなコスモスとともにお参りするコスモス寺『般若寺』に一礼。
御本堂
奈良公園の北側、柳生の里入口となる道を北へ、普段は割とひっそりとしたお寺、それが般若寺です。広めの駐車場が用意されていて、普段止めるところに困る事はないですが、この時期だけは別。今年は9月22日~とお寺側で定めた『コスモスシーズン』には駐車場代が一台2時間500円がかかるものの、そんな金額はなんのその。あとからあとから車が押し寄せてきます。
コスモスは駐車場に着いた矢先からお出迎えしてくれます。
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境内入口。拝観料は大人500円、中高生200円、小学生100円。まあ普通位と言ったところでしょうか。
門をくぐると一面に広がるコスモス。境内はそこまで広くはないですが、どこを向いても眼前にはコスモスが埋め尽くさんばかりに広がります。
御本堂は入口から見えていますが、見渡すコスモスに目を奪われ中々前に進めません、誇張じゃなくそれだけ見事やという事です。
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境内散策
境内図です。(お寺HPより抜粋)境内はそれほど広くはないのですが、今の時期何をみてもコスモスをバックに見ることが出来るので、何でも見ごたえは十分です。
十三重石宝塔
境内右側にそびえる石塔。ここまで高いのは中々見たことがありません、カメラに収まらないほど。
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元々の建立は奈良時代は聖武天皇によるものとされていますが、現存する塔は鎌倉時代に宋の職人によって建てられたものだそうです。それでも再建から700年以上というから歴史ある塔です。
鐘楼
門の西側にある鐘楼です。江戸時代のもので西大寺からきたものらしいですが、確かな伝承はなし。
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楼門
寺の西門にあたる一際歴史を感じさせる門。建立は鎌倉時代に遡る国宝建築物です。
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御由緒・御朱印
このお寺の御由緒は古く、寺伝によると奈良時代の629年、高句麗の僧慧灌によるものとされています。その後735年聖武天皇が伽藍を建立したなどの説はあるが、はっきりした記録はないそうです。
室町~戦国時代に入り、1490年の火災、1567年の東大寺大仏殿の戦いで寺は焼失し、しばらく廃寺のようになっていて、更に明治に入り廃仏毀釈により仏教弾圧の時流を受け荒廃したそうです。本格的な修繕が行われたのは第二次世界大戦後という事。
御朱印です。こちらはご本尊のもので、他に数点用意されていました。
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アクセス
- 住 所:〒630-8102 奈良県奈良市般若寺町221
- 駐車場:あり
車の場合:国道369号線般若寺交差点を北へ。
最寄り駅は一応平城山駅になろうかと思いますが、ちょっと歩ける距離ではないので、やはり車でのご参拝になってこようかと思います。
まとめ
今回はこれで以上です。般若寺は勿論コスモスだけでなく、ヤマブキ、紫陽花、水仙と四季折々花を楽しむことが出来るお寺ですが、やはり境内を埋め尽くすコスモスが一番のメインと言えることと思います。この時期駐車場はすぐにいっぱいになってしまう上、この付近の道が狭いので辿り着くのも一苦労と言った感じになってしまう為、渋滞を避ける意味でも、人込みを避ける意味でも朝早めの拝観をお勧めします。
僕が拝観したのは大体9時前後ですが、約30分程度の拝観後、辺りはもう人で埋まろうとしていたので、結構タッチの差やったかと思います。