今回は大阪にある『姫嶋神社』のご紹介です。
絵馬って神社によって実に様々で、その神社を象徴する動物だったり人物や神様などバリエーション豊かなものがありますが、ここの神社の絵馬は特に変わっています。
他にもカラフルで映える御朱印があったり、可愛らしい風車があったりとインスタ向きのスポットが沢山。では、今回はそんな姫嶋神社に一礼。
神社概要
創建の歴史
この神社があるのは大阪市西淀川区。南に淀川、北に神崎川に囲まれた中州にあります。もうちょい先に製造所の倉庫や工場が立ち並ぶ埠頭にある関係か少しひっそりとした地域なんですが、最近どうもブームになっているのか参拝客がちらほら。
この神社の創建年史は不明ながら江戸時代以前とされています。この姫島と言う土地は古くから木綿織業が盛んで、港も隣接していたので流通も容易だった事から、姫島は活況を呈していてお祭りも盛んに行われていました。最盛期の昭和初期には大きなだんじりを10基所有する大きな神社だったんですが、今ではその大半が第二次世界大戦の戦火で焼失してしまい、今に至っているという事です。
ご祭神・ご利益
この神社のご祭神は
・阿迦留姫命(アカルヒメノミコト)
・神興皇后(シンコウコウゴウ)
・住吉大神(スミヨシノオオカミ)
阿迦留姫命はあまり耳に馴染まない神様かもしれませんが、新羅皇子『天之日矛(あめのひぼこ)』の妻とされています。大変見目麗しく料理も上手でいつも美食を用意して夫に尽くしていたのに、夫は慢心して妻を罵った結果、『私はあなたの妻となるべき女ではありません。祖国へ帰ります。』として大阪に帰ってきたんだとか。
美人娶って調子に乗っちゃう人っているよね~、を地で行く王様だったわけです☆
と言う訳で、この大阪に渡ってきた阿迦留姫はこの地で女性たちに機織りや裁縫、焼き物・楽器などを教えて多くの女性に親しまれた『決断と行動の神様』として信仰されてきました。
また、昭和20年の空襲で姫島は大きな戦火に見舞われます。実に島の4割が被災し、この神社も戦火で大部分が焼失し、そこからまた見事再建された事から『やりなおし神社』とも言われています。
ご利益は、再起復活、女性の海運招福、女性の心願成就、美人祈願。正に女性の為の神社と言えますが、美人祈願というこれほど即物的なかつ、願わない女性は居ないだろうお願い事が出来る神社は、他では中々見る事は出来ません。
境内散策
ご本殿・拝殿
境内最奥にあるのがこの神社のご拝殿・そしてご本殿です。
風を大事にされる神様のようで、拝殿隣には可愛らしい風車とうちわが置かれています。『良い風を呼び込みたいもの』を風車の前においてうちわで風を仰ぐとよいんだそうです。
帆立絵馬
最近の絵馬はどこも個性的で、見ているだけでも楽しいんですがここのものは特に独特。ここの絵馬は帆立貝の貝殻が使われています、多分本物。
この絵馬を飾る場所があてがわれているんですが、帆立が累々と結びつけられた様は何とも言えない光景です。
御朱印
女性に親しまれている神社だけあって御朱印のバリエーションは豊富で、どれも可愛らしいデザインのものばかり。
基本パターンはこれ。通例、神社名は朱印のみですが、ここの御朱印帳を購入した場合には
アクセス
- 住 所:〒555-0033 大阪府大阪市西淀川区姫島4丁目14−2
- 駐車場:あり。
大阪市西淀川区。阪神本線『姫嶋』駅徒歩6分。
まとめ
今回はこれで以上です。
大阪の神社は歴史こそないものの、こういった趣のある神社が多く巡っていて飽きません。今のところまだ『穴場』スポットと言える場所なので、帆立絵馬にカラフル御朱印。この辺りを巡るなら是非とも手に入れておきたいアイテムです。