今回ご紹介するのは一生一度のお願い事をする場所『堀越神社』。
大阪は歴史も長く、パワースポットとしての場所も数多く点在していますが、ここはその中でも有数の場所として数えられる神社。ずばり一生一度の願いを叶えてくれる神社と言われています。では、今回はそんな堀越神社に一礼。
神社概要
神社があるのは大阪茶臼山ほとり
この神社があるのは大阪市。天王寺公園内にある茶臼山の東側裾辺りにあります。
谷町筋といって、地下には谷町線が走り、地上は大阪でも有数の交通量が多い通り。
入り口鳥居の辺りからは大阪のシンボル通天閣も顔を覗かせる正に大阪のど真ん中にある神社です。
創建の歴史
ご創建は聖徳太子の時代
旧社格は村社とされていたどちらかといえば地元民に信仰される神社ですが、その歴史は古く聖徳太子の時代まで遡ります。元々は聖徳太子がご祭神の第32代崇峻天皇を茶臼山山頂にお祀りしたのが始まりとされています。
崇峻天皇は聖徳太子の叔父にあたります☆
堀越神社の名前は創建当初から巡らされていた、南側のお堀を渡って参詣した事からつけられたとされています。
現在地に神社を遷したのは徳川家康。1614年の大阪冬の陣の際、真田幸村(信繁)から猛攻を受けた際、この神社とともにあった茶臼山稲荷神社のお使い白狐が家康を守ったとされていて、そのご縁から翌年夏の陣の際、現在地に社殿を建立させました。
以来、大阪城城代が赴任した際にはこの神社に詣でるのが習わしとなりました。
豊臣家滅亡後、大阪は幕府直轄とされました。城代というのはお城の管理人、有力な譜代大名が任ぜられる文字通り将軍に変わって大阪城を護る西の要の役職でした☆
御祭神は第32代崇峻天皇
この神社の御祭神は聖徳太子の叔父でもある崇峻天皇。教科書でもよく目にする蘇我馬子全盛期に即位した悲劇の天皇で、その最後はなんと暗殺。歴代天皇陛下で暗殺されたことが確定しているのはこの天皇だけ。哀れみの声も聞こえてきそうですが、暗殺のきかっけになったとされるのが天皇に猪が献上された際の一幕。
いつかこの猪の首を斬るように、自分が憎いと思っている者を斬りたいものだ
これが蘇我馬子を指していたのかは知る由もありませんが、本来自身が治める事となるはずだった日本国を我が物にしていた蘇我馬子をよく思っていなかっただろうことは容易に想像がつきます。事実、そう考えた蘇我馬子に先手を打たれ、暗殺されたわけですが、上の言葉を時の権力者に屈することなく息を吐いたものと解釈すれば、また違った様に見えてきます。
一生一度の願いを聞き届けてくれる神社
この神社は昔から一生に一度の願い事をする神社として厚く信仰されている神社です。
『ひと夢祈願』といって、全国からこのご利益を求めて参拝者は跡を絶ちません。
短冊に願い事を一つだけ書き、お守り袋へ封入。ご祈祷の後、肌見放さずお守りを身につけることでその願いは叶うそうです。
アクセス
- 住 所:〒543-0063 大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1−8
- 駐車場:なし。近隣にパーキング多数点在。
天王寺駅前だけあって駐車場は数あるものの総じて高めに設定されています。公共交通機関利用推奨、もしくは上限設定のある駐車場を選んで
境内散策
境内は大阪の市街地ど真ん中に建っているだけあって流石に広々とした境内というわけにもいきませんが、周りをひっきりなしに車が通過する場所にあって、静寂が保たれている神域と呼べる場所。
本殿・拝殿
二本の鳥居の奥に見えるのがご拝殿と御本殿。
境内には桜が咲き乱れ、とても大都会大阪の中心にいるようには思えないほどに見事です。
摂社
御神木とお守りの元祖
御神木は樹齢550年を数える御神木。残念ながら今はもう折れてしまったようです。
そしてその傍らには太上神仙鎮宅霊符神というお守りや護符の元祖と言われる神様をお祀りするお社があります。
白竜社・黒龍社
水の都と呼ばれ、かつてはお堀に囲まれた神社だったからか白黒2神をお祀りするお社があります。
御朱印
御朱印は社務所にて頂けます。堂々と掲げられた菊紋に茶臼山の文字。ここが確かに由緒正しい神社であることの証と言えます。
まとめ
今回はこれで以上です。
この堀越神社が大阪有数のパワースポットと言われる所以はひと夢祈願のご利益にあります。本当に叶えたい願い事がある方はぜひともこちらを訪れてみてください。