今回は大阪にある葛井寺のご紹介です。
『葛井寺』。
読み方意外とわからない人も多いんじゃないでしょうか、答えはふじいでら。
今回は西国三十三所第五番札所、藤井寺市にある葛井寺のご案内です。
寺院概要
お寺があるのは藤井寺市
この寺院があるのは大阪府藤井寺市。かつて近鉄バッファローズが本拠地としていた藤井寺球場で名前が知られる街です。藤井寺の葛井寺という事で、市の地名の元となっただろう有名な寺院です。
個人的なお話をすれば、コロナよりも昔に私一度ここを訪れています。この地域有数の歴史を持つ『辛国神社』と第14代仲哀天皇が眠るとされる岡ミサンザイ古墳。当時あんまりお寺に興味がなかったブログのコンセプトをぶらせることが出来ないと、この地域一番の観光名所であるここを敢えて素通りしてしまったのです。
創建は725年
個人的な事情はさておき、この寺院の建立は725年、奈良の大仏建立にも携わった行基によるものと言われています。
宗 派:真言宗御室派
ご本尊:十一面千手千眼観音菩薩
ご本尊は月に一度の18日にだけ御開帳される国宝『乾漆千手観音坐像』で、日本最古の観音様とも呼ばれています。
アクセスなど
住 所:〒583-0024 大阪府藤井寺市藤井寺1丁目16−21
駐車場:なし
駅前というほか、周りにはお土産屋さん他、商店街もひしめいている界隈。道はかなり細いので対向車にくれぐれも注意。また、残念ながら駐車場はありません、最寄りコインパーキングへどうぞ。
境内散策
大阪の街中なので、境内はそれほど広くはありませんが、まず印象に残るのがこの立派な楼門。
ご本尊は毎月18日御開帳
この寺院のご本尊は月に一度しか見ることは出来ません。
一般に誰にでも温かく微笑んでくれる観音様と違って、こちらの観音様は少し厳しいお顔をされています。陰影のせいか苦労がにじみ出たような表情をしている辺り、大阪の雰囲気に合っている気がします。錫杖や宝輪など仏具を持つ大手、クジャクのような1001本と正面で合唱する手を合わせ計1041本あるとされています。
藤棚の名所
現在はシーズンオフだったため、緑の葉が垂れ下がるだけだった藤棚。
5月の見ごろには見事な花を咲かせることでも有名で、それに合わせて藤まつりも営まれます。
御朱印
このお寺で頂ける御朱印は三種。↓は西国三十三第五版札所のものとご本尊(連華王)のもの。他にご詠歌のものも頂くことが出来ます。
流石に千本は描かれていないだろうものの、千手観音の手をこれだけ描いているものは珍しいでしょう。
まとめ
今回はこれで以上です。
18日と祭事の時以外はそれほど混雑することなく、ゆっくりご参拝が可能な寺院です。立派なご本尊は勿論ですが、周りの古き良きお土産街を少しぶらぶらするのも贅沢な一日の過ごし方と言えるのではないでしょうか。