初夏です、梅雨です、そしてコロナです。そう外は雨、じめじめして晴れたら晴れたで超熱い、いわば散策系の観光にはオフシーズン、だからこそ今は一番観光客が少ない時期でもあります。今回は観光客まばらなうちに巡っておきたい場所ナンバーワン(自認)スポット『伏見稲荷大社』をご案内します。
神社概要
言わずと知れた日本三大稲荷
インスタグラムにおける映えスポットとしても人気急上昇なのでおそらくその名を知らない人はいないだろう日本三大稲荷の一つです。
じゃあ今更うっすい筆者の解説は要らないわね☆
一般に日本三大稲荷とされるのが、伏見稲荷大社(京都市)、笠間稲荷神社(茨城県笠間市)、そして豊川稲荷(愛知県豊川市)ですが、祐徳稲荷神社(佐賀市)、最上稲荷(岡山市)など候補は多いんですが、京都人としては伏見稲荷は是非含めておいてほしいところ。
見どころはどこまでも続く千本鳥居
他の三大稲荷がどうかは言ったことがないので知る由もありませんが、伏見稲荷大社の特徴はこの何を置いてもこの千本鳥居。
朱に染まる鳥居の回廊は京都を代表するパワースポットでもあるので、敏感な人はアテられてしまい、逆に調子を崩してしまう人もいるほど。体調を万全にして臨めば、山一帯に満ち満ちたパワーを身体中に与って帰ることが出来る素晴らしい場所です。
創建の歴史など
- 創建年:711年
- ご祭神
宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ) – 下社(中央座)
佐田彦大神(さたひこのおおかみ)- 中社(北座)
大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ) – 上社(南座)
田中大神(たなかのおおかみ) – 下社摂社(最北座)
四大神(しのおおかみ) – 中社摂社(最南座)(ウィキペディアより)
- ご利益:商売繁盛・五穀豊穣
稲荷神社は全国で見られ、その数なんと約3万社、摂社や小さな祠なども含めればもっともっとある事でしょう。最も親しみ深いお社の一つと言えます。
そんな稲荷信仰の原点ともいわれているのがこの伏見稲荷大社。
『宇迦之御魂大神』は伊弉諾と伊弉冉が飢えて貧しいときに生まれたとされる神様なので、もっぱら穀物の神様というイメージが強く、宇迦之御魂大神の神使とされるお狐さんと稲穂をセットに描かれることが多いのもそこから来ているのでしょう。金色のお狐さんは収穫を迎えた稲穂を連想させるものでもありますね。
アクセスなど
- 住 所:〒612-0882 京都府京都市伏見区深草藪之内町68
- 駐車場:あり
駐車場が結構な台数分確保されているのですが、本来の姿であれば近づく事すらちょっとイラっとするぐらい鳥居前は観光客であふれています。一方、京阪線『伏見稲荷』・JR奈良線『稲荷』はほぼ鳥居の真ん前に駅があるので、無理して車で来るぐらいなら断然電車の方が楽です。
境内散策
鮮やかな朱の本殿は荘厳そのもの
大きな朱色の大鳥居を二つ抜けると見えるのがこの立派な楼門、この大社境内は概ね朱色で統一されています。
手前の狛犬ポジションにはにらみを利かせるお狐さんが二体立派にそびえ立ちます。
その奥に見えるのがご本殿。
天下の花王社建立の大鳥居がお出迎え
本殿左脇を抜けると稲荷山山頂を目指す参道があります、この道のりが神社境内の醍醐味『千本鳥居』。
焦る事はありません、登る過程で一生分の朱の鳥居を飽きるほど見ることが出来ますので、ここは敢えて入口に目を向けてみましょう。一際綺麗で大きく、そして真新しい鳥居を見つけられるかと思います。
境内の鳥居は全部どこかの個人・法人が稲荷大社を通じて建立するわけですが、この鳥居たったのはつい昨年。『自然と調和する こころ豊かな毎日をめざして』でおなじみの花王さんが建立したんだそうです。
千本鳥居の建立はやっぱり数も多くあるのですが、流石にこのサイズの建立は珍しかったらしく、地元では結構な話題だったんだとか。
おもかる石でお願い事との距離感を知ろう
さて千本鳥居です、思う存分楽しんでください。
恐らくちょうど純粋に楽しめる距離感にあるのがこの『おもかる石』。
願い事をして持ち上げる。持ち上げたときの石が
- 軽い・・・叶う
- 重い・・・努力を要する
という祈願事というより占いに近い性質を持つ場所です。でも安心してください。
ここのおもかる石が他と違う点、それはここで重かったとしてもこの後お願い事をするお社は文字通り山盛りあるという事です。
おもかる石が重いと感じた方はむしろここで重いと感じられたことをラッキーと思いましょう。他での祈願なら本来かなわなかったかもしれないお願い事もここなら期待が持てます。
引き返すなら三ツ辻まで
境内マップはこんな感じ、四つ辻から一周するように稲荷山の山頂を目指すのがこの伏見稲荷参拝ルートと言えます。
大体山頂までで1時間半~2時間と言ったところ、全部坂です。しかも概ね登りなものの、登っては下りてというアップダウンを割と繰り返す修行か?!と突っ込みたくなるそこそこきつい道程です。
なのでしんどければ途中であきらめることも大切なんですが、帰路があるのは三ツ辻まで。その先はほぼ一本道なので引き返すしかありません、とても勿体ない。三ツ辻までの道程で大体1/3と言ったところ、ここで一旦休憩して自分の体力と相談してみましょう。
山頂は割と。。。
山頂はこんな感じです。
持ち込みのネタではありません、山頂は特に見晴らしがいいとかそういう生っちょろい達成感なんてものとは無縁、純粋にご神徳に与れる事それこそがここの山頂を目指したものの得られる達成感なのです。
とはいえ、面倒でもそれこそ星の数ほどもありそうなお社の群と鳥居を抜けて辿り着いた人は、もうそれこそここでしか得られないパワーのようなものを授かっている事間違いなしです。
御朱印
寂しいですがコロナ禍における有名な寺社の御朱印は概ね書置きがデフォルト。
まとめ
今回はこれで以上です。
知名度だけでなくインスタ映えスポットとしても人気が高いので、参道は普段なら渋谷のスクランブル交差点ぐぐらい混雑していますが
筆者は田舎もんなので東京ほぼ未経験です☆
今なら人はまばら、恐らくこんなレアな伏見稲荷が楽しめるのは今年いっぱいがいいところでしょう。『観光客まばらなうちに巡っておきたい場所』認定な伏見稲荷大社でした。