瓢箪山、何だか愉快な人形の掛け合いが行われてそうな地名ですが、東大阪は石切神社の更に南、東はもう生駒の山の麓にある大阪の下町が瓢箪山駅界隈、駅前商店街に溶け込むようにして鎮座する神社、それが今回ご紹介する瓢箪山稲荷神社です。大阪を走る近鉄沿線の駅前は個人的に歩くのが楽しい。縁も所縁もなくても何となく懐かしい感覚になるのは僕だけでしょうか。
では、今回はそんな瓢箪山の街を見守る瓢箪山稲荷神社に一礼。
the街中の神社といえるこの神社、ひしめくように背の低いビルや駐車場に囲まれています。良い点は駐車に困らない、悪い点はいちいち道が狭くて困るw
二の鳥居。朱と石、鳥居が二重になってます。
御由緒は比較的新しく1584年(といっても400年以上前ですが)大阪城南東の鎮守として創建されたのが始まりとの事です。
ご祭神は保食大神(うけもちのかみ)、若宇迦乃賣命(うかのみたまのかみ)。
あと、この神社は辻占い発祥の地としても有名だそうです。辻占いというのは辻(昔の交差点の事)で道行く人に声をかけ、占いをする人の事。今でいう易者のスタイルが近いんでしょうかね。
手水舎。稲荷神社なんやしといえば身もふたもないですが、意外と見かけない水を吐くコンコンさん。
全景図。『瓢箪山』というのはこの大塚、鬼塚の一個二対の円墳を指してそう呼ばれているそうです。
もあれ、まずはご本殿に参拝。
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この『瓢箪神社』の文字が時代を偲ばされます。また、豊臣秀吉と言えば、やはり千成瓢箪、千成というのは元々織田信長から稲葉山城攻略時、潜入要員として命を受けた秀吉が潜入成功を知らせるのに使ったのが始まり、以来馬印として瓢箪を掲げるようになり、連戦連勝を重ねるごとに瓢箪を増やしていったので千成というようになったそうです。
本殿裏にある戸川神社。
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この神社はお社よりも石碑が多いのも特徴的です。神垣玉照姫命、玉村大明神。
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福永大明神。
戸川神社横にあるのは飛狐の像。
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本殿の前にある舞台。
たっぷりと境内を堪能したところで、御朱印を頂きに社務所へ。(参拝時間が遅かったのもあり、社務所は幕が掛かってましたが、御朱印の旨をお願いすると気さくに応じてくれる宮司様でした。)
今回は子供とご参拝でしたが、『遠慮』が全くない五歳児、絶賛閉店準備を進める社務所へずかずかと踏み込んでいく五歳児。
でもそのおかげで、奥に飾られていた金色の瓢箪を拝見することが出来ました。
この瓢箪、栽培か自生かわからないですが、生えていたものなんだそうです。
御朱印も無事頂けました。
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今回はこれで以上です。宮司様も正味夕方のややこしい親子連れという参拝者にも気さくに応対して下さり、益々大阪の街が好きになる一日になりました。
- 住 所:〒579-8051 大阪府東大阪市瓢箪山町8−1
- 駐車場:あり