今回は兵庫県にある稲見酒造さんのご紹介です。
創業明治22年(1898年)という事なので、この地で実に120年以上にわたってその味を守り、今に伝えている老舗です。
酒蔵概要
所在地は兵庫県三木市
こちらの酒蔵さん、兵庫県の三木市にあります。兵庫の酒処といえばまず浮かぶのは灘。こちらはそんな神戸港からずっと北西へ、今でこそ山あいにある小さな町といった印象ですが、昔は湯の山街道と呼ばれた場所だったんだとか。
湯の山街道とは
戦国時代に三木城主別所長治攻めを行っていた際の事。疲れ、傷ついた兵士の慰労のため三木~有馬温泉を繋ぐ街道を作ったのが始まり。江戸時代には『湯の山街道』と呼ばれ、参勤交代や湯治客に親しまれた街道だったんだとか。
街道沿いにかつては様々蔵元があったようですが、現存する唯一の蔵元さんになってしまったのが今回の稲見酒造というわけです。
入口に飾られている杉玉は奈良の三輪大神からのものだとか。その数からもこちらの歴史が窺えます。
三木市は酒米『山田錦』の特産地
お客さんはいるけど、肝心の酒づくりにはどうなのというところについて、三木市は酒米としては最もよく見かける山田錦の一大産地なんだとか。昭和63年には生産日本一にも輝いたんだとか。
アクセスなど
- 営業時間:9時00分~17時00分
- 定休日:土・日・祝日。ただし、12月のみ土曜も営業
- 駐車場:あり、事務所前に若干数
- 住 所:〒673-0414 兵庫県三木市芝町2−29
お店入り口は東側の筋を一本入った先にあります。試飲可なので三木城観光の際に足を延ばしてみるのもいいかもしれません。
商品紹介
製法から生酒、古酒に至るまで色々なお酒がありますが、今回はお店の方おすすめの2種を購入してみました。
葵鶴山田錦しずく
まずは、このお店の人気ナンバーワンというこの葵鶴山田錦しずく。
いかにもお酒っぽいまろやかさが口の中いっぱいに広がります。お酒っぽい旨味に負けないくらい甘味も強く感じられ、飲んではもう少し、飲んではもう一杯、そんな風に思わせる不思議な魅力を持ったお酒です。
葵鶴しぼりたて
もう一つはこの季節限定という葵鶴しぼりたて。
上の『しずく』とはまた違った味なんですがこちらも強く甘みを感じるお酒。独特な甘い風味は個人的に桃を思わせるような味わいなので、男女隔たり無く万人受けしそうな味わいです。
まとめ
今回はこれで以上です。
兵庫県はとても広いので、そこに点在する酒蔵さんという事になるとなかなか把握すら難しい、そんな風に思われるかもしれませんがここのお酒は極端な話、ここだけの為に来るだけの価値がある、そんな風に思えるほどに個人的なお気に入りになりました。