今回は大阪にある酒蔵『井坂酒造場』さんのご紹介です。
当ブログでは美味しいお酒を手に入れる理由付けとしてご当地の文化研究の一環として各地の酒蔵巡りをしています。いつも巡るのは京都・滋賀が多く、大阪はあんまりまわる事がありません。大阪に酒蔵さんって意外と見つからないんです。
(グーグルマップ調べなんで実際にはあるのかもしれません。)
今回はそんな大阪では貴重な酒蔵の一つ、井坂酒造場さんをレポートしていきます。
酒蔵概要
この酒蔵さんがあるのは大阪府岸和田市。だんじりで有名な超ガラの悪いアグレッシブなイメージの強い街です。そんなだんじりをお酒の名前にもしている今回の井坂酒造場さん、いかにも地元に根付いた歴史ある酒蔵さんというイメージを持つ外観ですが、何とびっくり創業は1818年、江戸時代から200年の歴史を持つ老舗中の老舗でした。
200年を感じれるかはさておき、歴史深さは店内を見ればわかるこの杉玉の数。
『新酒でけたよ~』の印である杉玉は今年の分はそれはそれで店前に飾られていましたが、過去の分をずっと店内に吊るしているんでしょう。
この数は正にこの蔵の歴史そのものと言ったところでしょうか。
今でこそパンチとか剃り込みとかが似合うかなり気合の入った街、それが岸和田ですが
人によります☆
昔ながらの伝統的な手作りにこだわり、酒本来の旨味を活かすお酒造りをモットーにされている酒蔵さんです。
造酒紹介
主力ブランドは『三輪福』
この蔵の代表ブランドは『三輪福』。
他に他府県民が岸和田と言われて多分真っ先に思い浮かぶだろう『だんじり』『葛の葉井のふち』なんていうお酒があります。
『葛の葉』というのはお隣の和泉にある葛の葉伝説に因んでいるんでしょうか、安倍晴明の母親とされる狐が主人公の悲恋物語です。
『三輪福』購入してみました
一口に『三輪福』と言ったところで、10種類くらい並んでいます。今回は秋の酒蔵を訪ねる特権『新酒』の『生酒』を購入。
出来立てで中に酵母がまだ生きている正に生のお酒。冷所保管が基本で保存が利きにくい事から、現地に赴かないと中々手に入れることが出来ない辺り、この酒蔵探訪をしている特権と言ってよいでしょう。
地域食文化研究とか言ってなかったっけ?
そんなもん家族に対する方便に決まって、あ
気泡なし、色なし、濁りなし。一口含んでみると、甘い。個人的に辛口系が好きなのですが、にごりの様な口に残る甘ったるい感じはなく後味はすっきりなので、辛口好きでも楽しめそうな味。
地酒の中ではお値段も手ごろな感じで、気取らず、気楽に楽しむ事が出来るお酒。そんな感じがするお酒です。
アクセス
- 住 所:〒596-0103 大阪府岸和田市稲葉町117
- 駐車場:あり。
大阪府岸和田市内阪和自動車道岸和田泉ICから西へ。府道44号線『稲葉町東』交差点をお西へ。交差点南東角にあるのがこの酒蔵さんです。駐車場に入るには、交差点を南に折れる必要がありますので、注意が必要です。
まとめ
今回はこれで以上です。
文中で三輪福は10種類程と記載しましたが、その中には勿論贈答用のええやつとかもあります。ですが、個人的にはこの新酒でも十分おいしく頂けます。
格好つけず素直に、これが酒本来の旨味かと感じさせてくれるお酒です。今回ご紹介したものの他にも、造り手のこだわりが家飲みするけど、お値段張らないけどちょっといい感じのってないかな、とかいう薄い路線を見事に捉えてくれる、そんなお酒です。