今回は兵庫県宍粟市にある『伊和神社』のご紹介です。
播磨国一之宮、別名播磨三大社の一つに数えられる由緒正しい神社です。
今回はそんな伊和神社に一礼。
神社概要
兵庫県宍粟市に鎮座
この神社があるのは兵庫県宍粟市。
兵庫県の中央から少し西に外れた西の山間にある町が宍粟市。それでも県庁所在地の東の端の方にある神戸市からゆうに100㎞は離れていて、兵庫県がいかに広いのかがよくわかります。
揖保川沿いにある森に囲まれた神社
神社は揖斐川に沿って進んだ先にあります。
神域ゆえか、マイナスイオンのおかげなのか、縄鳥居をくぐり境内へ一歩足を踏み入れた途端、涼しげな空気に包まれます。
木々に囲まれた神社という第一印象を受けますが、これは鳥居周りに限った話ではなく、境内全体が森におおわれていて夏でも涼し気。
ご祭神・ご利益
- ご創建:第13代成務天皇または第29代欽明天皇の頃
- 主祭神:大己貴神
- ご配祀:少彦名大神、下照姫神
- ご利益:縁結び、病気平癒、金運上昇、商売繁盛
播磨三大社と呼ばれるだけあってその歴史は長く、政務天皇の頃の創建となればその歴史は実に1900年もの歴史があることになります。
ご祭神に大己貴神、下照姫神の2柱を配しているので、一番期待できるご利益はやはり縁結び。ほかにも大己貴神は金運上昇、商売繁盛とお金にご縁のある神様でもあります。
アクセスなど
- 住 所:〒671-4133 兵庫県宍粟市一宮町須行名407
- 駐車場:あり
参拝用駐車場があるほか、神社から道挟んで向かいには道の駅『播磨いちのみや』に多く駐車場が用意されているので、止められないという事はなさそうです。
境内散策
境内パワースポット4選
立派な木々におおわれたこの神社は境内全体がパワースポットといえる場所ですが、その中でも神社のパワーを授かれる場所を厳選してご紹介します。
鶴石
この神社のご創建の元となった石です。
この神社は成務天皇(もしくは欽明天皇)の夢に大己貴神がたち、自分をお祀りするようお告げを受けたことに端を発します。そしてこの地はその一夜でたちまちに草木が生い茂るようになり、空に多くの鶴が空を舞っていたそうです。中でも大きな二匹の鶴が眠っていたのがこの石の上だったため、ここに社殿を造営し、併せてこの石も『鶴石』としてお祀りされるようになったんだとか。
本殿が北向きなのはこの鶴たちが北向きに眠っていた為だそうです。
夫婦杉
この神社境内は全体的に豊かな緑で覆われていますが、一際立派な二本の杉。
だいぶ引き目に撮っても収まりきらないほどの杉は根元は実は一本の木。樹齢に関する記述はなかったものの、幹の太さ、長さからも神社と共に相当な年月をここで過ごしてきたのだろうことが窺えます。
市杵島神社
パワースポットとしての最後は市杵島神社。
境内西にある池の中心に建てられたこの弁天様をお祀りする独特のスタイルは他と同様ですが、池の中心に立った時に森の中なのにお日さまの光が差し掛かる不思議な感覚はここならではといったところ。
池には鯉、そして浮島には亀、豊かな自然に囲まれています。
ご本殿・ご拝殿
この神社のご拝殿。
その奥にあるご本殿です。
『鶴石』の項でもご紹介の通り、この神社は鶴にご縁のある神社で、このお社周りにも鶴がいます。
神社は特別な理由がない限り、太陽の昇る東向きや、南向きが多い、というか殆どなので、この神社は珍しい部類に入ります。
御朱印
御朱印は社務所にて。ごくごくシンプルながら『播磨一宮』の文字が光ります。
まとめ
今回はこれで以上です。
神戸は都会なイメージが強いですが、もう一つの自然たっぷりという顔をこれでもかと覗かせてくれる場所といえます。
『揖保』という名前に反応した方もいらっしゃるかもしれませんが、この神社の少し南には日本を代表するそうめんの里『揖保そうめん』の里もあります。合わせてめぐるのにも適した場所です。