京都市とは言えば、一塊の市街地を想像しがちですが実は全くそんな事ありませんw
平地で繋がるのは西半分くらいで、東はJR、京阪線の東側に広がる山で分断されています。(最近、京北町も右京区に組み込まれたので、北半分も山になりましたがw)
その為、地図の直線だけ見たら伏見稲荷のついでに醍醐寺へ、なんて出来そうな気もしますが、実際には山一つ抜ける必要があるので結構な遠回りになります。
今回はそんな京都市の観光で後回しにされがちな山科方面の神社のご紹介。
府道35号線と名神高架下が交わる辺りを脇に逸れて、少し山道に入った辺りにこの山科一之宮『岩屋神社(いわやじんじゃ)』はあります。
では早速神社に一礼。
ご祭神は
天忍穂耳命(あめのおしほみみみのみこと)
天照大神の太子でご利益は家内安全、厄除け、勝ち運。
袴幡千々姫命(たくはたちぢひめのみこと)
天忍穂耳命の妃。織物・染物関係の守護神として崇敬されているそうで、また子授け・安産の神様でもある。
饒速日命(にぎはやひのみこと)
上の両神の皇子。怪我腫物、病気平癒、ほか交通安全祈願の神様。
の三神。
境内はそこまで広くはなく鳥居をくぐってまず拝殿、そしてその奥に本殿。
そして本殿から回れ左した側に社務所があります。御朱印をお願いするも、受付のおばちゃんとは違う宮司様が書いてくれるようで、今不在との事。
奥ノ宮までの道程を聞くと15分程度という事だったので、御朱印帳を預けて先にお参りする事に。
この神社、本殿周りもそこそこですが、奥ノ院があるんです。
事前のリサーチによると、『参拝はちょっと大変やけどいいところです』との事。
大変や言うても徒歩15分ならどうという事もありません。
ε- (´ー`*)フッ( ´_ゝ`)フーン
これがお参り前の僕の正直な気持ちでした。
本殿脇を抜け、
一旦車道に出ます。そして、この坂。
写真ではわかりにくいかもしれないですが結構な角度で、距離にして約200mといったところでしょうか。息も絶え絶えに坂を上り切ると奥ノ宮はこっちの看板が。
達成感とともに、奥ノ院を探すと次は未舗装の道が。
ちょっと大変。。?
ちょっと??
ちょっと???
主観の感想よりも数字って大事やな~と思った次第ですw
さて、久しぶりの運動に息が上がり、無駄にテンションも上がる丁度ランナーズハイ?のような状態になりながら山登りを続けると、連なる朱の鳥居が見えてきます。
さながら千本鳥居のように連なる鳥居をくぐると木々に囲まれたシチュエーションも相まって、さながら別世界に迷い込んだよう神秘さに包まれています。
初めのうち本数を数えていましたが、10本程度で諦めて(多分30~50くらい?)ひたすらに登ると、やっと奥ノ院が見えてきます。
達成感とともに、奥ノ院にお参り。
影岩にはご祭神が一神『袴幡千々姫命』がお祀りされているそうです。
登り切った達成感もそこそこに参拝を済ませ帰途に。
つけないんですw
陰には陽があるように陰岩には陽岩があるんです。
もうひと頑張り登ります。
といっても、ここまでの道程からすれば大した距離ではなく、すぐにたどり着くことが出来ました。
こちらもご祭神の天忍穂耳命をお祀りしているそうです。
また、この両岩のご参拝は良縁祈願にもなるそうです。
磐座を信仰対象とするこの神社の祖となったのがこの両岩だそうで、その起源は何と仁徳天皇31年(343年)。今まで回った自社仏閣の中でも断トツに歴史が長いです。
さて、おっさんにとって真に辛いのは登りよりも下り。転びそうになるのを抑えながらゆっくりと本殿まで戻ります。
社務所で出来上がった御朱印帳を受け取り、お守り等を物色しながら世間話。
摂社、蛭子宮。
大神宮。
八幡宮。
天満宮。
今回はこれで以上です。思いのほか結構な運動になったわけですが、参拝に当たり注意点が。
①しっかりとした靴を用意しましょう。
季節によっては露で滑りそうな道が続きます。間違ってもこんな靴では行かないようにしましょう。
②基礎体力を身に着けてからいきましょう。
結構息が上がります。たばこは自分で思っている以上に肺活量を減衰されます。そう、今の僕のように。
準備不足は概ねいつもですが☆
ちゃんと準備をすればとてもいいところです、これだけ自然に囲まれた神秘的な空間も中々訪れる事は出来るものでもないでしょう。
- 住 所:〒607-8176 京都府京都市山科区大宅中小路町67
- 駐車場:あり