今回ご紹介するのは、滋賀県にあるお寺『常楽寺』です。
滋賀と三重の県境には湖東三山という紅葉の3名所(西明寺、金剛輪寺、百済寺)がありますが、南の山際にはそれはそれで湖南三山という紅葉の三名所が存在します。
知名度は湖東三山に比べれば若干下がるものの、紅葉の名所としては負けず劣らず。
今回はそんな湖南三山の一つ『常楽寺』に一礼。
寺院概要
この寺院があるのは滋賀県湖南市、湖東三山が東の鈴鹿山脈の西側山裾にあるのに対し、湖南三山があるのは信楽の山裾、湖の滋賀と山の滋賀を分断する山の北側にあります。
滋賀には大本山比叡山がある関係でしょうか、こちらも天台宗の寺院で山号は『阿星山』。このお寺のはっきりとした創建は不明ですが、第43代元明天皇(707年~715年)の頃に創建したとされています。立地からその創建の目的は紫香楽宮の鬼門封じとする説が有力です。
平安時代~鎌倉時代には皇室の帰依を受けて、東側お隣の長寿寺に対し、西寺(にしでら)の常楽寺として、共に崇敬を集めたそうです☆この頃に天台宗の寺院に改められます。
寺院のご本尊は木造釈迦如来坐像、秘仏とされ重要文化財の指定を受けています。
1360年に火災によって一度伽藍は焼失してしまいますが、同年の内に再興されます。
境内散策
拝観料はこんな感じ、駐車場料金込みというよくわからない料金設定がされていますが、多分車以外で来た人も拝観料は変わらないでしょう。
料金 | 入山料大人500円、高中学生300円、小学生以下無料(保護者同伴のみ) |
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営業時間 | 午前10時~午後4時 |
駐車場使ってるんやから文句言うな?
御本堂・風神・雷神、二十八部衆
境内入口からすぐに見えるのが御本堂。
堂内でご本尊のご尊顔を拝む事は出来ませんが、風神、雷神を含む二十八部衆立像が居並ぶ姿を見る事が出来ます。
※3体が盗難に遭い、うち2体は現在も行方不明。
三重塔
この寺院は紅葉の時も紅葉していない時も総じて三重塔を眺める場所です。
境内の中心に建てられた三重塔の裏手にある高台も含め、道は塔を囲むように造られていて全方位から眺める事が出来ます。
見上げたり
同じ位置から、そして見下ろしたりと色んな方向・角度から眺める事が出来ます。
紅葉
滋賀は紅葉の名所が多いのですがこちらも見事の一言、どこもかしこも真っ赤っか。
私見ながら恐らく見ごろの中の一番見ごろの時期に訪れることが出来たというのもありますが、今年一番綺麗な場所だったと思います。
本堂脇
本堂への入口付近~梵鐘の辺りです。
三重塔周り
三重塔周りに巡らされるように木々が植えられているのか、どの角度から見ても紅葉が綺麗です。
高台
もみじの他、トウダンツツジが丁度目の高さにあって、眼前一杯に紅色が広がります。
御朱印
御朱印は境内入口の裏で頂けます。
常楽寺高台から動画で
今回も短く魅力をわかってもらえるように動画にまとめてみました。
アクセス
- 住 所:〒520-3121 滋賀県湖南市西寺6丁目5−1
- 駐車場:あり。
滋賀県湖南市草津線『石部駅』より南へ。駐車場30台あり。
まとめ
今回はこれで以上です。
紅葉も勿論見事ですが、二十八部衆立像や三重塔、見どころの多い寺院でもあります。
山一つ向うの信楽は朝ドラ『スカーレット』の舞台にもなっていて、今一番旬の観光スポットです。
深紅の紅葉と燃えるようなトウダンツツジ、他で早々見られる場所はありません、信楽観光を考えている際は是非思い出してください。