今回は京都にあるお寺『勧修寺』のご紹介です。
山科にある睡蓮の綺麗な池が印象的なお寺なんですが、この時期は庭園中に咲き誇るあじさいも綺麗なお寺です。では今回はそんな勧修寺に一礼。
寺院概要
お寺があるのは京都市山科区
このお寺があるのは京都の東部山科区。御所や二条城のある市内中心部からは山一つ隔てた少し別の地域のように感じる場所ではあるものの、こちらはこちらで醍醐寺を始め、毘沙門堂門跡、随心院など歴史ある観光名所が点在する京都観光の穴場のような場所です。
寺院創建は平安時代
勧修寺は現在、真言宗山階派の大本山に当たるお寺ですが、その創建はとても古く平安時代まで遡ります。元々は西暦900年、醍醐天皇が若くして亡くなった生母『藤原胤子』のために建立したのがこのお寺です。
建立以後このお寺は定額寺(国分寺に次ぐ寺格のお寺)に列されることとなり、皇族・藤原氏の信仰され栄えることとなります。明治時代に入ると、真言宗は各派に分派し現在の山階派の大本山という位置付けに落ち着くこととなります。
最盛期には広大な寺領を誇っていたこのお寺ですが、豊臣秀吉の時代になり伏見街道整備にあたって、その寺領は削減されてしまい、今の形に落ち着いたんだとか☆
アクセス・駐車場など
- 住 所:〒607-8226 京都府京都市山科区勧修寺仁王堂町27−6
- 駐車場 :境内に10数台程度停められる駐車場あり(無料)
- 拝観時間:9:00~16:00
- 拝観料 :大人400円、子供(小学生以上)200円
駐車場が無料なことも考え合わせると拝観料など良心的な価格設定と言えます。
境内散策
このお寺は本堂が、というより敷地内の庭園が広く、真ん中の蓮池を中心に穏やかな雰囲気に包まれた空間は、訪れた人の憩いの場としても人気なようです。
あじさいの庭園
梅雨の時期は境内があじさいに包まれます。
境内西側の五大堂の前を中心に一面あじさいが広がります。あじさいといえば白やピンク、青などいろんな色がありますがこの庭園にあるのはひたすら青一色。とはいえ、咲き乱れる花々はよく見ると濃淡があって、青一色だから逆にその一つ一つの微妙な色の変化を楽しむことができます。
蓮池『氷室池』
境内の中心にある氷室池はたくさんの睡蓮を楽しむことができる場所。
睡蓮は残念ながらまだつぼみもなかったので、もう少し先といったところですが梅雨の季節は杜若(かきつばた)を見ることができます。
本堂
残念ながら現在絶賛改修中のご本堂。乞うご期待といったところ。
宸殿
御所より拝領した建物だそうです。
建物の周りは芝が刈られ、綺麗に整備されています。明治時代には小学校としても利用されていた建物のようです。
観音堂
氷室池のほとりに建つ観音堂。堂内には穏やかな観音様の尊顔が拝めます。
御朱印
御朱印が頂けるのは境内から出た先にあります。場所が地図で見るとややこしいんですが、入り口すぐ南側にある納経所でいただけます。
基本の御朱印がこちら。
他にも御朱印のバリエーションは豊富で、特に星護御朱印は金字が目を惹く綺麗なものが用意されています。
まとめ
今回はこれで以上です。
このお寺、個人的にはこの紫陽花が一番オススメなんですが、春には桜、杜若、睡蓮、紅葉と春から秋にかけていろんな景色を楽しむことができます。最寄り駅の小野駅から少し距離があるのですが、その分穴場スポットとしてゆとりを持って景色が楽しめる場所でもあります。