今回は奈良にある葛城高原のご紹介です。
なんか疲れたな~とか、意味もなく泣けてきたりとか、そんな心が擦り減ってきたような感覚になることはありませんか。
今回はそんな日々忙しい人にこそおすすめの葛城高原をレポートしていきます。
園概要
奈良と大阪の府県境にある高原地帯
ここは奈良と大阪のちょうど境目。奈良県御所市と大阪府千早赤阪村の間には二上山から生駒山・金剛山などが連なった言うなればこの辺りの屋根のような場所。その山の頂上付近が台地のように開けた土地があってその一帯が葛城高原と呼ばれています。
奈良県~大阪府は普通に車で山越え出来るので、特に大阪側へ降りていく道はそれ自体がビュースポットとされている場所でもあります☆
春・夏・秋・冬それぞれ違う楽しみがあるビュースポット
高原というからには自然を愛でるスポットなんですが、それは季節によって様々。
春は一目百万本と言われる山一面に広がるつつじ園。
秋は山全体に咲く白いすすき
冬は極寒の芸術とも言える樹氷群。
ここは四季折々どの季節に来ても違った顔で魅せてくれる場所なんです。
じゃあ夏は?という話になりそうですが、ここは高原。気温も麓とは10℃ほど違うらしく、避暑に散策に十分楽しむ事ができます。因みに当日の最高気温は20℃ということだったので、やっぱり気温差は10℃ほどあるようです。
アクセスは登山またはロープウェイ
ロープウェイが断然便利
葛城山頂は959m。徒歩で登るなら立派な登山ということになってしまうんですが、アクセス手段はもう一つ便利なロープウェイもあります。
6分間の空中散歩が楽しめます
山の麓から真っ直ぐに登る道程は約6分。その間奈良県北西部の町並みを一望出来ます。行きは眼下に広がる御所市や奈良の町並みに関する解説、帰りは近隣の観光スポットについてのナレーションを聞くことも出来ます。
アクセスや運賃・時刻表など(2020年10月現在)
- 住 所:〒639-2312 奈良県御所市櫛羅2503−1(葛城登山口駅)
- 運 賃・時刻表:下図の通り。
- 駐車場:あり(有料)
往路と運賃表。気軽に上り下り出来る山ではないので、予め往復で買っておくのがお得で無難です。周辺駐車場は3箇所ありますが、オンシーズンはそれでもお客さんの入りは上々。しかもちょ~~~~~~~~っと高い(1回千円)です。
復路時刻表。
周辺地図
園内散策
目の前は白銀の世界
今回の訪問は秋、目の前は一面白銀。風で一斉にたなびくすすきは日本の原風景と呼ぶにふさわしい雰囲気です。
どこもかしこも一面すすき野原、いうなれば山全体名所のようなものですが、山の中の各名所を順番に紹介していきます。
葛城山山頂
ロープウェイでたどり着けるのは『葛城山上駅』。葛城山山頂はそこから徒歩15分程度、その一帯がすすきの名所でもあります。
ここは西を向けば東大阪市、東は御所初め奈良北部の町並みを同時に眺められるすんごい絶景ポイントです。
山頂に何故かポスト
山頂には他にポストが。しっかり赤いあのお馴染みにやつがぽつんと立っています。
冬は流石に集荷は行われないようですが、普通に今時分はちゃんと取りに来てくれるようなので、受験願書やラブレターなど頑張って山を登りきって投函すると山の神様が少しお手伝いをしてくれるかもしれません。
残念ながらそういった噂はないようですが、普通の心境では出すのに勇気が要る手紙だけど、ここへ登りきったから出せる、そんな背中をちょんと押してくれる効果はあるかも知れませんね☆
すすきの迷路に突入
ここは高原。背の高い木や段差などはありませんが、一面すすきの林が広がっています。すすきの迷路とでもいうべきでしょうか。
自分より後に訪れる人のことを思うと道なき道を踏み進むのははばかられますが、どっちへ進んでも広がるすすき畑と思う存分戯れる良い時間が過ごせます。
スカイデッキで空に一番近い場所(一番オススメの場所です)
さて、今までの紹介はどちらかといえば山頂付近の平らな場所。じゃあ南西側の斜面はどうなっているかと言うと、もちろんこちらも一面すすきが広がっています。
眼前の光景全部がすすきで埋め尽くされた山を眺めるのに適したものがあります。スカイデッキ(仮称)。
山の斜面にせり出すようにして造られたこの板敷きの舞台のような場所では訪れた人みんなが思い思いにシートを広げ、座り、お弁当を食べたりしてくつろいでいます。
晴れた日限定ですが、個人的な楽しみ方はここで天頂を見上げます。
カメラ壊れたんかなと思えるようなほどの真っ青な空。自分と空の間には何もない青一色の空で何一つ遮るものなく太陽も掴めるんじゃないかと思えるような空を堪能することが出来ます。
ここは近畿の屋根、空に一番近い場所というのが最もよく感じられる場所です。
葛城高原ロッジ
ここは高原を散策し、デッキに寝そべり空とすすきを堪能していると多分それだけで半日は過ごせそうな場所です。ゆっくり堪能したい方向けに宿泊施設もあります。
お食事だけ、日帰り入浴だけというのも可能で、特に名物の鴨肉料理はもうほかでは食べられないというお客さんを見かけるほどに好評なようです。
天空のハッピーベル
ロッジの傍らにあるのがこのアーチ状のものとベル。
ここには二人の仲が固く結びつくようにと願いを込めて掛けられたハート型の南京錠がつけられています。ハッピーベルを一緒に鳴らすのも忘れずに。
まとめ
今回はこれで以上です。
春秋は気候もちょうどよく、天候にさえ恵まれれば思う存分絶景と自然を満喫することが可能です。風が吹き、眼前のすすきが一斉に涼やかな音とともにたなびく姿は得も言われぬ感慨深さです。日常に疲れている人ほど訪れてほしい、それが今回の葛城高原でした。