今回は岐阜にある金神社のご紹介です。『きんじんじゃ』と読みそうなところですが、『こがねじんじゃ』と読みます。
全国に数多ある神社、その入り口の鳥居は大抵は朱もしくは灰色、珍しい物でも精々黒と言ったところですが、全国に数か所、金色の鳥居を目にする事が出来ます。
今回は岐阜県にあるその一社『金神社』をレポートしていきます。
では、金神社に一礼。
神社概要
どこにあるの?
この神社があるのは日本のへそ『岐阜県』岐阜市。関西と関東、北陸いずれに向かうにしても通らなければならない交通の要衝で、かつて斎藤道三を経て、織田信長が天下統一の足掛かりにした美濃国の中心と言える地域で、今でも金華山山頂の岐阜城下西側に城下町の様に広がる岐阜の街は賑わいを見せていて、この神社もそんな街中の結構にぎわった地域にあります。
神社の入口にはこの自己主張感半端ない金の大鳥居。
個人的に節操も何もあったもんじゃないこの金鳥居こそ大通り沿いにでかでかと掲げてほしい所なんですが、流石に一本路地に入った先にしかありません。というか僕が今まで見てきた中で、金の鳥居掲げている神社は、参拝客であふれているのに何故か入口は路地に面しています。
創建の歴史など
この神社、キワモノのように侮ってはいけません。この神社、はっきりしないものの相当歴史深い神社のようです。
社伝、それもここではなくご近所の『伊奈波神社』の縁起によるものなんですが、この神社の御祭神は金大神こと『渟熨斗姫命(ぬのしひめのみこと)』の夫『五十瓊敷入彦命(いにしきいりひこのみこと)』は朝廷の詔を受け奥州を平定する功績を成し遂げます。
ただ、この事を良く思わない人物が。同行していた(んだろう)陸奥守豊益。彼は五十瓊敷入彦命より先に都に帰ると、謀反の流言を朝廷の耳に入れる事にします。
陸奥は当然ですが、昔の権力者は割と簡単に騙される場面が多いです。
おっちゃんも何かとよく騙されかけてるから人の事言えんよ☆
哀れな五十瓊敷入彦命は朝敵とされ、この地で討伐されることに。
渟熨斗姫命は深い悲しみに暮れ、夫の死地となったこの地で御霊を慰めつつ生涯を終えたんだそうです。
この地で過ごす間、地域に私財を投じて街の発展に寄与した渟熨斗姫命はいつの日か人々に慕われ、財をもたらしてくれる神様として信仰を集めるようになって、今日に至っているという訳です。
と言う訳でご祭神は渟熨斗姫命、ほか市隼雄命(いちはやおのみこと)、五十瓊敷入彦命、日葉酢姫命の4柱をお祀りしています。
ご利益は勿論、金運上昇、そして勝運。ただそれは、金きらきんの趣味悪い神様なんかでは全然なくて、私財を投げうって益をもたらしてくれた慈愛の心からくるお話でした。
見どころ
拝殿・ご本殿
拝殿は金色の鳥居を抜けて丁度正面最奥にあります。立派な朱色が目に眩しい。
金祥稲荷神社
もう一つ、本殿より一回り小さく隣に居並ぶ社殿があります、摂社『金祥稲荷神社』です。
御朱印
御朱印は社務所にていただけます。頂ける御朱印は2種類。金神社のものと金賞稲荷神社のもの。
どちらもひときわ目立つ金の桐紋が輝いています。
金守・金御朱印・金文字の御朱印など
この神社で授かれるものは色んなものが金。それは、金のお守りだったり、金地の御朱印(書置きのみ)だったり、勿論御朱印帳も金色。
更には、月末のプレミアムフライデー(金day)限定で頂ける金文字の御朱印だったりと、何かと金色尽くし。
金グッズを幾つ集められるか、それがご利益を授かれるコツかもしれません。
アクセス
- 住 所:〒500-8842 岐阜県岐阜市金町5丁目3
- 駐車場:あり
岐阜県岐阜市内。国道248号線『金町5』交差点南東角。境内に駐車場有。平日でも割と参拝客多めです。
まとめ
今回はこれで以上です。
これだけ金運に特化した神社は全国的に見ても数は少ないです、そして何から何まで筋尽くし。正直目がちょっと痛くなる思いなんですが、神社の成り立ちの通り金運上昇は、御祭神の御心からくる清廉なもの。
境内に気持ち悪い気は感じられなかったので、安心して思う存分金運上昇をお願いできる場所です。