今回は愛知県にある城跡『小牧山城跡』のご紹介です。
先日紹介しました犬山城と共に小牧長久手の戦いの中で重要な城。小高い丘の上に建てられたこの城は散策と共にその難攻不落っぷりも一緒にご覧ください。
お城概要
お城スペック
このお城があるのは愛知県小牧市。愛知県の分帰路『小牧IC』でおなじみの街なので、行ったことはなくても高速走っていて、もしくは交通情報なんかで名前を知っているという方も多いかもしれません。
- 名 称:小牧山城
- 別 称:小牧城
- 築城年:1563年
- 築城者:織田信長
築城者は覇王信長。美濃の斎藤家と領地を隣接していた信長は、美濃の難攻不落の城『岐阜城(稲葉山城)』攻略の為に築いた城と言われています。その後、稲葉山城は落城したため、小牧山城はわずか4年で廃城となった為、遂に山頂に築かれた城の防衛力がなかった城でもあります。
ですが、この小牧山城というか小牧山が歴史の大舞台で活躍するのはそれから更に20年後。織田信雄(徳川家康)VS羽柴秀吉という当時のナンバー1・2が戦った小牧長久手の戦いでは、先着した家康が陣を敷いた地として有名を馳せています。秀吉はそれを受けて犬山城に入ったとされていますが、小牧山に布陣できなかった事を大層悔しがったという逸話が残るくらいなので、この場所の堅固さはそういったエピソードからも窺えます。
アクセスなど
- 住 所:〒485-0046 愛知県小牧市堀の内1丁目
- 駐車場:あり(有料)
駐車場は北東側にあります。山へ登るルートも主に北側にあるので、ここに停めて巡るのがちょうど良いでしょう。
お城散策
全体図はこんな感じ。
山の中心にお城がそびえています。現存する建物は昭和43年に私財投入で再建されたものだそうです。
山では桜、紅葉、他にも色々
山にはさくらの園、裾野ではツバキ、他にも随所で紅葉が楽しめたりするスポットでもあります。
訪問時は秋だったので桜見物は出来ませんでしたが、中腹の『さくらの園』は広々としてお花見も出来そう。
登山道は結構な険しさ
登る時間は大体10分~15分程度、なので適度な有酸素運動という意味ではちょうどい塩梅と言えます。時間は短いかもしれませんがその行程は結構な坂道、舐めてかかるとちょっと痛い目を見ることになるかもしれません。
登山ルートは複数あるので複数回登って楽しめる構造になっています。道の整備具合はともかく山の高さは昔のままなので、その難攻不落っぷりが垣間見えるというものです。
天守閣からは小牧市街一望
山を登りきったところにあるのが小牧山城跡天守閣。一度廃城となった城は現在博物館として稼働しているそうです。
入場料は大人100円、子供30円、お値段的にはかなりリーズナブルです。
中は博物館だけあって、鎧や書簡など貴重そうなものが色々と展示されています。(撮影不可)そして最上階の展望台からは小牧市街が一望。
小牧市にはそこまで高い建物がないようで、遠くまで見渡せるので気持ちの良い場所です。
まとめ
今回はこれで以上です。
小牧は機能的な街なので、観光のというよりはどちらかと言えば宿泊とかの拠点としておすすめの街ですが、せっかく小牧に泊まるならまずは押さえておきたいのがこの小牧城跡と言えるでしょう。朝の散歩がてら登れる高さなのでちょっと来たついでに巡るのもいいかもしれません。