おつまみには常に試行錯誤が必要で、予算という最も大きな壁と闘いながら日々試行錯誤を重ねる中、最近のヒット商品としてはやっぱり燻製器・燻製です。元が煙で燻すだけやのになぜこんなに美味しくなるんか、そこのところは全く理解していませんが、美味しかったり、失敗したりを繰り返しながら昔の偉い人の残した言葉
退かぬ、媚びぬ、省みぬ
の精神で頑張っています。
ある程度試行した食材の数も多くなってきたところで、少しまとめてみようと思います。
予想通りの素材
肉
牛・豚・鳥、ここら辺は、問題なく美味しく仕上がります。写真は豚バラ、ささみ、鶏ももですがこの三つは何の工夫も要りません。(工夫したらもっとおいしくなるんでしょうけど)
味付けも薄かったかな?と思ったら、辛子醤油という『餃子・シューマイの餡少なかったかな?』の時の発想と同様、いくらでもリカバリーが効きます。
唯一の注意点としては、調理技法としては燻製は『蒸す』に属します。よって、長時間熱気にさらすことになるので、脂ののった部位で作ると脂が下に落ち、燻製器がぎっとぎと。後片付けがえらいことになります。
魚介類(一番お勧めは明太子)
こっちも、製品として世に出回っているものも多く、また素材の味で美味しく食べることが出来るものが多いので、安定感があります。
予想外に美味しかったもの
明太子
個人的に飛躍的に美味しさが増したと感じたのは『明太子』でした。お金ケチったので見た目にはどっちか失敗したようにしか見えないかもしれないですが。辛味の角が取れ、塩分が凝縮、燻製の風味がプラスというどう考えても立派なお酒のアテに大変身です。
卵
おでんの卵に風味がプラス、そんな感じに考えてもらえば想像に易いかと。
作り方の勉強が必要です。
あくまで個人の感想ですが、上のカテゴリは何にも考えんでもいいものに対し、ここは作り方に失敗した系が主にカテゴライズされています。
厚揚げ
作り方にもよるんかもしれないですが、ソミュール液に漬け込んで長時間蒸すという方法しか知らない僕にとってこの素材は液を吸い過ぎるんです。不味くはないですが、煮付けた方が普通に美味しいかもしれません。
りんご
ビタミン摂取って大人になれば余計機会が減りますよね、という訳でフルーツを燻製で摂取できればと考えましたが、凹む位失敗しました。下の茶色い物体がそれですが、どういう化学反応かわからないですが、ものすんごい甘く仕上がりました。
もうりんごとはちみつが恋をしたどころか、一体化したレベルの甘さがこの蒸したぬるい温度で仕上がります。すりつぶしてパンにのっけて食べましたが、普通にジャム買った方がよいかもしれないです。仮にうまくいっても二次加工の必要な素材用ですね。
ポテトチップ
これはどっちか僕がミスっただけですが、この一体化した造形美。僕には美的センスがないので、良し悪しはわからないですが、もしかしたら芸術鴨と思わされるほどに一体化してしまったこのスライムの様な物体。勿論、ぐっちょぐちょ。
原因は、器内の湿度。ソミュール液はじめ、魚や果物には水分が含まれていて、その水分は機器内で水蒸気として充満します。当然ミストサウナの様に降りかかる水蒸気は、例外なくこのポテトチップにも降りかかる訳で、その結果、このざま、という訳です。
逆に単純なお話、ポテトチップ単体で燻せば問題はない訳で、どちらか何にも考えずに燻製器へまとめていれないようにしましょう、が注意点という訳です。
まとめ
まだまだ色んな食材を試してみたいし、いろんな作り方も試してみたいと思ってはいますが、ある程度成功体験も失敗体験も溜まってきましたので、一度まとめてみました。
美味しいやろうな、と予想できる素材で作れば勿論美味しいものは出来る(たまにはずけど)んですが、意外なもので得られる成功体験はやはり存外にうれしいものです。
ねだるな、勝ち取れ
ちょいちょいこれからもアップしていきます。多分。