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古墳整備のお手本のような場所『黒姫山古墳』

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今回は大阪にある黒姫山古墳のご紹介です。
古墳めぐりの経験がある方はたまに思うことはありませんか、ぼうぼうに生えた雑草、濁りのあまり見るに堪えない豪、墳丘部を埋め尽くして全体像が全くわからない木々。もうちょい整備しようず、と。

色んな事情があらはんねん☆

今回はそんな全国のあんまり整備が行き届いていない古墳がある市町村全部に見てもらいたい、そんな古墳展示のお手本とも言うべき黒姫山古墳に一礼。

古墳概要

古墳があるのは大阪府堺市

この古墳があるのは大阪府堺市。ちょうど帯状に広がる百舌鳥古墳群と古市古墳群の中間に位置しているんですが、何故か世界遺産の登録からは外れているという場所の一つ。選定基準は不明ですが、この真ん中エリアにはそういった気の毒な古墳がたまに存在します。

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古墳の大きさや形状など

  •  墳丘長:114m
  •  墳丘高:11m
  • 形  状:前方後円墳
  • 建造時期:5世紀中頃
  •  被葬者:不明。(多治比氏)
  • 住  所:〒587-0002 大阪府堺市美原区黒山529

古墳の大きさとしてはそこそこといったところ。多治比氏というのは、第28代宣化天皇を祖とする一族です。阪和道と南阪奈道が別れる場所の側道にあって、大阪に縁のある方なら一度は通ったことのある場所ですが、ちょうどカーブに面している上、木がいい感じにブラインドになっていて、正直ここに古墳があることを予め知っていなければまず気づくことはありません。

古墳散策

全景

北側から見た古墳の全景。木々に覆われて丘の輪郭こそ把握できないものの、見学しやすい形にしっかりと周りが整備・剪定されています。

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石室復元模型

古墳から東に外れた辺りに石室の模型が展示されています。

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実際の石室はもちろん墳丘内部から出土したわけですが、発掘調査の後でここの場所に復元されたものなんだとか。流石に中はからっぽですが、上から覗くと原寸大の石室の大きさなどを窺うことが出来ます。

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模型を囲むようにして、こちらもまた出土品の模型と思しき円筒埴輪などが並べてあります。

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周濠

この古墳の豪は一重。フェンスがなされ、中に入ることは出来ません。

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ここの豪も別に川に繋がっている訳ではないので、水が綺麗というわけではありませんが、雑草がしっかりと刈られているだけで汚らしさは大分違って見えます。

周辺は公園として開放

古墳の北側は綺麗に芝生敷きになっていて、そこは公園として開放されています。

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地元の人達にとって、ここは公園として扱われているようです。

まとめ

今回はこれで以上です。
古墳は市町村側にしてみれば史跡の上、古代のお墓なので潰すことは出来ないので仕方なく残している、そんな位置付けのものもあるのかもしれません。
ですが、史跡というものは壊せない以上、じゃあ観光施設初め親しまれる施設にするしか無いわけで、少なくとも雑草が伸び放題で開放されていても近づく木にすらなれない場所なんか観光スポットどころか地元の人に親しんでもらう事もできません。
この黒姫山古墳はそんな古墳と地域共存の一つの形を見た思いがした次第です。

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