粉もん食べたい
唐突の思う事ってないですか、僕はあります。
食べたいってか食べてるやろ☆
大手粉もんチェーンもいいんですが、寛げて真に旨いのはやっぱりなんでもない地域密着型の粉もん屋さん。それもおばあちゃんがコップ持ってくるだけで分単位でかかるようなのどか~なお店で時間を気にせず食べるのなんか最高ですよね。
今回は残念ながらおばあちゃん一人で切り盛りしているようなお店ではないんですが
ふと、粉もんが食べたくなった口にジャストフィットする粉もん屋さんをレポートしていきます。
店舗①:お好み焼きマスムラ(京都府八幡市)
店舗概要
お店はスーパーの中の一角
お店はスーパーの何気ない一角にあって、ポジション的にはスーパーのじゃなくてあったかいお惣菜が食べたいなポジションにこそお好み焼き屋さんはふさわしいというのが僕の持論です。
今回のお店ふぁみれ八幡の中にある『お好み焼きマスムラ』はそういう意味では最も僕の求めているお好み焼き屋さん像に近いお店といってよいでしょう。地方のスーパーはコロナ禍でもそうでなくてもあんまり雰囲気が変わりません。にぎやかでもない、閑散としている訳でもない、和やかな雰囲気に包まれていてなんだかスーパーに来たというより、帰ってきた、そんな雰囲気に包まれています。
テイクアウトと店内飲食が可
理想のポジションはお惣菜なので、当然持ち帰れなければいけないわけですが時間がある時は焼き立てを食べて帰りたいかも。野球でいうところの普段代走やけど、やろうと思ったら2番もこなせるねんで的な臨機応変な感じのお店、それがこのマスムラさんです。
店内はテーブルが5席ほど。決してメインがイートインという訳ではないものの、店内は地元のお客さんが談笑しながらお好み焼きを突っつき、ビールを傾ける。お店にあるのはそんなのどかな日常が広がっていて、それがなんとも居心地がいいんです。
メニュー・味
お好み・焼きそば、そしてもんじゃ
メニューです、内容自体にそんな突飛なメニューがあるわけではありませんが、お好みにはじまり、焼きそばは勿論、もんじゃ、そばめし、モダン焼きに至るまでおよそメジャーな粉もんは大体勢ぞろいしているのが見受けられます。
お昼は定職も用意されているので、おひるごはんとしても昼下がりの飲み会にも、そして子供と一緒におやつ感覚でも楽しむことが出来ます。
豚玉
豚玉です、580円となんとタバコひと箱分でこれが食べれちゃいます。
大人のこぶし大くらいなので大人ならおやつ感覚、子供も一枚ぺろりと平らげられるお手軽サイズです。ソース、カツオ、青のりはセルフ、ですがハケが薄めなのであっさりと食べられる仕様になっているのがうれしい点といえます。
塩焼そば
お好み来て、まあ普通、お好み頼むとお飲み物は?くらいの勢いで焼きそばを頼みますよね。
最近対応しているお店が増えてきて嬉しいのがソース以外の焼きそば。
↓は塩焼きそばです。
お店によってはお好みにすでにごってごてにソース塗って、しかもマヨかけてあまつさえ辛子トッピングまでされていた上で焼きそばまでソースとあっては関西人てなんかソースばっかり食べてるな認定されてもなにも文句も言えなくなってしまいます。
そんなとき、味もあっさり目でするすると食べられる塩焼きそばを提供してくれると俄然、テンションもあがるってもんです。
餅チーズもんじゃ
こんなぐちゃっとしたもの食べ物じゃねえ
もんじゃと出会う前の関西人は大体こんな風に思っています。
まあ、考案した人すごいと思います。ただ、食べてみるとその見た目に抱いた最低な印象が一変します。専用のちっちゃいヘラで、無言で、混ぜながら、鉄板に押し付け、おこげを敢えて作って食べたりと食べ方は自由。出しのきいた生地はどんなトッピングでも相性抜群なのももんじゃの魅力ですね。
ホルモン焼き
ホルモンの語源は放るもん(関西弁で捨てるもの)と自信もって教えてくれたおっちゃんがいましたが、これは俗説でその語源はギリシャ語のホルマオ(刺激する、呼び覚ます)に求めることになるそうです、いずれにせよいまいち首を傾げたくなるところ。
昔は町内の商店街に行けば必ずこのホルモン焼きを出してくれる胡散臭いお店が一、二軒あったものですが、もつ鍋を含め今ではすっかり一個の料理として定着した感のあるホルモン。こちらのホルモン焼きはもやし、キャベツとともにホルモンを甘辛いソースでさっと炒めた感覚で、くどすぎず油が落ちすぎずちょうどいい塩梅です。家でやるとどうしても広い鉄板も火力も用意できないので中途半端なものにしかならないんですよね。
アクセスなど
- 営業時間:10時30分~21時30分
- 定休日:水曜日
- 駐車場:あり
- 住 所:〒614-8025 京都府八幡市八幡1−4 ファミレ八幡 1F
店舗②:蛸坊主(京都府宇治市)
店舗概要
お店はフレンドマート伊勢田店の向かい
このお店があるのはフレンドマート、滋賀から浸食発信のスーパーです。伊勢田店の向かいにあります。以前は別のスーパーのやはり向かい側にあったんですが、残念ながらスーパーのほうが閉店。客どおりがほぼ0になった為か現在地にお引越し。
その後、もともと営んでいたおばあちゃん夫婦がどうも引退したようで、その味を守るべく現店主が切り盛りしているという紆余曲折を経ながらも現在も元気に営業してくれている、なんだかそれだけで応援したくなる、そんなお店です。
タコ焼きとから揚げのテイクアウト専門店
このお店で取り扱いがあるのはタコ焼きとから揚げ。
このラインナップは以前からのもので、上述の通りこのお店を取り巻く環境はいろいろとありましたが、それでも受け継がれている、それは一つのおいしさと周りの人に慕われている証左といえるかもしれません。僕自身このお店にお世話になること少なく見積もっても10年、実はかなりの老舗という一面も持ち合わせています。
メニュー・味
タコ焼きのソースは4種類
タコ焼きといえばやっぱりソースですよね、個人的には出汁の効いたソースなしが好みではあるんですが。
熟練のタコ焼きマイスターともなれば、タコ焼きへお店のソースは使わずに敢えてマイソースを持参して食べるという、店側にしてみればなんだこいつなんていう輩もいるようですが
でもやっぱり辛め濃いめあっさり甘めなど色んな好みがあるもの。そんなニーズにこたえるべくこのお店で用意されたソースの種類は圧巻の4種。
全部ソースならいっそ一種類くらい和風とかしょうゆとか用意してくれればなんていうのは素人の発想です。
手際よくタコ焼きは次々焼かれていくので、敢えて焼き立てを待つのもありかもしれません。
このお店のもう一つの特徴といえばこの形。ちょっと適した写真が撮れなかったんですが、このたこ焼き〇(まる)じゃないんです。楕円形の俵型をしています。
おこちゃまがいるご家庭はこの2種にとどめておきましょう。最近は銀〇こが全国のショッピングモールを席巻した影響で、タコ焼き=カリッとが今や常識になってしまった中、昔ながらのモチっとしてボリュームがあって、一個一個に重量感を感じます。8個食べれば十分ご飯になります。
目立たないけどかなりおいしいから揚げ
まあタコ焼き屋さんなんで、通常はから揚げを期待して入店することはなかろうかと思いますが、殊このお店において話は別。むしろたこ焼き屋さんの横でから揚げ屋さんとしてオープンしても問題ないレベルといえます。
から揚げって普通味ついてるもんじゃね?って思ってたんですが、まあそういう細かいツッコミはさておき、その味付けがちょうどいいんです。
しょうゆといっていいのか、単純には語れないから揚げの味付けが正に店主を変えても変わらない秘伝の味的な感じを演出してくれています。再加熱をよしとしない僕にとって冷めてても美味しいは非常に好感の持てる点です。
アクセスなど
- 営業時間:〒611-0044 京都府宇治市伊勢田町名木2丁目1−184
- 定休日:月曜日
- 駐車場:なし
- 住 所:〒611-0044 京都府宇治市伊勢田町名木2丁目1−184
駐車場はありません。フレンドマートで買い物がてら、ちょこちょこっとお邪魔しましょう。
まとめ
今回はこれで以上です。
粉もんのメッカといえば大阪で、何ならそこらへんの道で水撒いてるおばちゃんに依頼しても絶品のお好みが出てくる、それが大阪です。
素人の平均的な調理レベルはともかくとして、お店のレベルで言えば今回ご紹介した以外でも京都にも十分おいしいお店は存在します。
関西に来たばかりで、なかなか周囲になじめないと感じている方。中途半端な関西弁を使うとなじみにくい関東もんから一気に村八分コースにされてしまいます。
そこで推しメンならぬ推し粉(もんのお店)を2,3店確保し、衝動的に食べたくなった際にいつでも駆け込めるようにして、何なら俺こんな店知ってますよ、なんて自称ベテラン関西人に紹介でもしてあげればちょっと一目置かれるようになるかもしれません。