今回は大阪にある 美具久留御魂神社(みくぐるみたまじんじゃ)のご紹介です。
『美具久留御魂』は『みくぐるみたま』、なかなかの難読神社ですが歴史は長くなかなか見どころのある神社でもあります。では、今回は美具久留御魂神社に一礼。
神社概要
神社があるのは大阪府富田林市
この神社があるのは大阪府富田林市。この辺りにはかつての甲子園常連校『PL学園』があったり、色んな意味で目を奪われる『PLの塔』があったりします。
一方で、今でこそ大阪の下町ですが、この神社の北側には百舌鳥・古市古墳群に列されるような大型の古墳が点在していて、びっくりするくらい歴史ある地域であることがわかります。
神社の創建は2,000年以上
街の歴史が古ければこの神社の歴史も古く、2,000年以上。第10代の天皇に数えられる崇神天皇の頃に創建されたと伝えられています。
この地でしばしば大蛇が出没した事を『これは大国主命の荒御魂によるものだ』として、この地にご神体をお祀りするようになったのが始まりとされています。
楠木氏に上社呼ばれる建水分神社とともに楠木家の氏神として崇敬されるようになり、この社殿造営など寄進が行われたものの、豊臣秀吉の根来寺攻めの兵火に巻き込まれ、社殿が焼失、再建は1660年になってからだった言われています。
御祭神・ご利益
この神社の主祭神は『美具久留御魂大神』。大国主神の荒御魂とされた神様で、左殿に天水分神(あめのみくまりのかみ)、弥都波迺売命(みずはのめのみこと)、右殿に国水分神(くにのみくまりのかみ)、須勢理比売命(すせりひめのみこと)を配祀しています。この配祀4柱は上社とされる建水分神社でもお祀りされています。
ご利益に関して言及はありませんが、大国主神は国護りや縁結びとして有名な神様で、天水分神、弥都波迺売命は日本を代表する水神様であると同時に農業の神様であることから五穀豊穣のご利益が期待できます。
境内散策
ご神山を背に建つこの神社は境内が細長く伸びた神社です。それぞれに立派な鳥居が目立ちます。
御本殿・ご拝殿
鳥居を二つ越えて見えてくる社殿が御本殿、ではありません。下拝殿といって、山で言うところの登山口。季節柄端午の節句飾りの鎧などが飾られていました。
ここからそこそこ長い石段を登った先にあるのが御本殿と拝殿です。
宮神社裏山古墳群
この神社の背後には山があり、神社はその山裾の斜面に建てられた格好になっていますが、この山には合計4基の古墳があります。荒れ放題でちょっと散策には不向き。
支子稲荷神社
御本殿から少し北よりにある支子稲荷神社。
御朱印
御朱印は神社麓の社務所にて頂けます。
アクセスなど
- 住 所:〒584-0011 大阪府富田林市宮町3丁目2053
- 駐車場:境内に多数あり。
神事などを除き、普段はひっそりとした神社なので境内駐車場は十分止める事が可能かと思います。
まとめ
今回はこれで以上です。
この神社はこの辺りでは有名なパワースポットではありますが、同時に大阪みどりの百選にも選ばれた癒やしのスポットでもあります。
ずっと昔からそこにある神社、その歴史と緑を目一杯感じ取って下さい。