今回は京都の南にある『水度神社(みとじんじゃ)』のご紹介です。
鴻ノ巣山という城陽市の山の麓にあって、豊かな自然に囲まれた不思議な感覚の漂う神社。今回はそんな『水度神社』に一礼。
神社概要
神社があるのは京都府城陽市
この神社があるのは京都府の南部にある城陽市。『五里五里』といって、京都の都から五里、奈良の都からも五里という中間点に当たる場所としてこの名前がついたんですが、少し前までは豊かな穀倉地帯の広がるのどかな場所だったのが、現在は新名神高速道路がズバッと街を貫き、アウトレットモール誘致が決まりと、絶賛開拓が進む何かとバブリーな香りのする街です。
神社があるのは城陽市の東側一帯に広がる鴻ノ巣山の麓、長い参道も含めて山の斜面に鎮座する静今朝に包まれた不思議な雰囲気の漂う神社です。
創建の歴史・御祭神・ご利益
この神社のはっきりとした創建年代は不明ですが、平安時代とも奈良時代とも言われる歴史のある神社です。
御祭神
御祭神は3柱。
- 天照大御神(あまてらすおおみかみ)
- 高皇産霊神(たかむすびのかみ)
- 少童豊玉姫命(わだつみとよたまひめのみこと)
山の麓にあって、街の西側には木津川が流れています。加えてこの辺りの平地は割と低い位置にあることから、度々水害に悩まされていただろうことが窺え、水神様でもある豊玉姫命は水難除の神様としてお祀りされるようになったのだろうと推察されます。
アクセス・駐車場など
この神社に関する情報はこんな感じ。
- 住 所:〒610-0121 京都府城陽市寺田水度坂89
- 駐車場:本殿前に参拝者は停めて良いようです。3,4台分のスペースあり。
脇参道から本殿前まで車で登る事ができます。足腰・体力に自信のない方はこちらへ。
境内散策
この神社の境内がどこまでなのかは不明ですが、本殿の裏には散策兼運動用にトレイルロードが拓かれていて、それら全部が鴻ノ巣山にすっぽりと収まる形になっていて、とても広く感じられる神社です。
本殿・拝殿
この神社の拝殿とその奥に見える朱の建物がご本殿。
繰り返し修繕がなされているのか朱は目に鮮やかなほど綺麗ですが、社伝によると御本殿の建立は室町時代(1448年)ということなので、城陽市内一歴史のある建物だと言われています。手前にある舞殿。
参 道
この神社の最寄り駅はJR城陽駅なんですが、その南200mの位置からずっと参道は続いているとても長い参道が特徴です。
木々に囲まれたとても気持ちの良い道が続くので、参拝はもちろん、散策やハイキングなどにも適していて、地元の方々とよくすれ違う人気の神社であることが窺えます。
参道の途中にある稲荷神社。
社務所
御朱印
御朱印は社務所で頂けます。シンプルながら力強い文字が特徴的。
展示物
歴史ある神社だけあってか、社務所内には色んなものが展示されています。
中でもこの鐘楼と釜は目を惹きます。
まとめ
今回はこれで以上です。
この神社は遠方からわざわざ訪れて何かしらお願いを奉じる類の場所ではないかもしれません。ですが、城陽市という街はあまり観光としての知名度は高くないものの、いい街なのでその観光の一つとして訪れてみるのは良いかもしれません。