今回は奈良にある『美吉野醸造』さんのご紹介です。
名前の通り奈良吉野山ふもとにある蔵元さんは蔵を構えて100年の老舗の作り手さん。
そこから造り出されるお酒は水や米、樽の木など随所にこだわりを持って作られています。では、今回はそんな吉野山の『美吉野醸造』さんにお邪魔します。
蔵元概要
この蔵元さんがあるのは奈良県吉野郡、この辺りは千本桜で有名な吉野山と吉野神宮でおなじみ。北側に吉野川を臨む、自然豊かでのどかな街です。
大きなお店ではありませんが、創業1912年という100年以上の歴史と由緒を持つ、老舗酒蔵さんです。メインのお酒は『花巴』と『蔵王桜』。
吉野の自然を最大限活用した米や水といった原料、上質な吉野杉で作られた樽など素材にも恵まれた環境で、一般的な純米酒や吟醸酒といった製法にこだわらない自由でバリエーション豊かなラインナップが特徴的。
ここは、ラベルとしては主に2種類ですが、その2種の中でも一般的なものから他ではちょっと見ない類のものま色々なバリエーションが取り揃えられています☆
一番のこだわりは無添加酵母と言う製法で作られている事なんだとか。
お酒は通常、製造過程で外から酵母菌を持ってきてお酒に添加して発酵を促すんですが、ここではそんな外から添加する事は一切せず、元々その酒樽などについた酵母菌のみを使って発酵するというこだわった手法を採っています。
お酒紹介と飲んでみた
ここで売られている商品がこちら。
レギュラー商品だけでも17種、限定商品5種。老舗だけあって付合いのある酒屋さん限定で卸しているお酒や、冷蔵庫にある生酒などもあって全部で何種類あるのかお店の方でもはっきりとわかんないほどなんだとか。
一般的な純米酒、純米吟醸・大吟醸などは勿論、吉野百年杉で作られた樽醸造のものや、独特の香りと味わいを敢えて出したものだったりと目移り感は半端ありません。
花巴の太古の滴と言うそうです。
古酒と言うだけあって、色は綺麗な琥珀色。見た目もそうですが、味も日本酒と言う感じが全くしません、どちらかウイスキーかブランデーでも飲んでいるような感覚。
これは好みが分かれそう、ですが、日本酒がダメな洋酒党なんて方が気に入るかもしれません。
蔵王桜の純米吟醸。比較的オーソドックスな味わいに感じられるお酒。
酸にこだわったお酒というのがここのこだわりなんだそうですが、そこら辺を良く感じられるお酒です。お酒の甘味も感じられるんですが、酸のお陰ですっきりと飲むことが出来ます。この蔵王桜と言うブランドは和洋中に限らず食事と一緒に気楽に楽しめるお酒を目指して作られているお酒で、食事の味を邪魔しないように工夫されているのがよく感じられます。
アクセス
- 住 所:〒639-3116 奈良県吉野郡吉野町六田1238−1
- 駐車場:あり。
奈良県吉野郡国道169号線『吉野橋』を南へ。敷地内に駐車させてもらえます。
まとめ
今回はこれで以上です。
ご紹介したお酒以外でも色々魅力的なお酒が揃っています。特に吉野杉の樽醸造の『百年杉』などしっかりと木の香りがついているとてもユニーク。
卸した酒屋さん限定で販売されているお酒があるというのもここならでは。
『花巴』を見つけた時は『ここの限定のものはありますか』と聞いてみるのも面白いかもしれません。