今回は大阪にある水間寺のご紹介です。
新西国三十三か所に数えられている第四番札所。厄除の護摩祈祷だったり、縁結びに定評のある愛染明王だったり、幅広いジャンルをカバーしてくれるこの辺りでは一番のパワースポットです。
寺院概要
創建は聖武天皇勅願
この寺院があるのは大阪府の南『貝塚市』。元々この寺院境内に流れる、後に降臨の滝と呼ばれる場所に因みます。
病床に伏せる聖武天皇の枕元に立った観音菩薩を探して行基は旅に出ます。そしてこの地で菩薩様の化身である16人の童子に出会い、この地に案内され、そこで遭遇した竜神様からこのお寺のご本尊たる『聖観音菩薩』様を授けられたのが始まりとされています。
この辺りの大きな寺院の例に漏れず、羽柴秀吉による紀州征伐の際、根来寺側についたこのお寺も焼き討ち一度は焼失、その後岸和田藩による加護を受けて1700年代に再建されるも再び焼失。現存する建物は1827年に再度再建されたものです。
アクセスなど
- 山 号:龍谷山
- 院 号:観音院
- 宗 派:天台宗
- 寺 格:別格本山
- 本 尊:聖観世音菩薩
- 住 所:〒597-0104 大阪府貝塚市水間638
- 駐車場:あり
境内散策
こちらの寺院の何より良いところ、それは拝観料が無料なところ。本来なら五、六百円くらいなら普通に持ってかれそうなところです。
どこまでが境内かは不明ですが、山一帯に所縁のありそうな場所を含めると山一帯という結構広大な寺院という事になります。
御本堂
境内の中心に位置しているのがこの御本堂。
この建物自体は再再建後200年といったところですが、梁一つ見ても歴史の重みを感じさせる見応えのある建物というのがわかります。
三重塔
本堂のすぐそばに立つ、この寺院の象徴ともいえるのがこの三重塔。
丁度ご訪問したのが日の陰っていく頃合いで、三重塔の後ろ側へ日が落ちていく様は趣があります。
愛染明王堂
寺院入口すぐにある愛染明王をお祀りするお堂。
約700年前、伏見天皇の勅使御参侯の随身に山名清十郎という美男子ありしが、当日勅使饗応のために村下の豪農楠右衛門の娘、お夏が出仕し、これまた鄙にまれな美女にて、いつしか相い思いつつもその場は別れ、その後、お夏は境内愛染明王に毎夜祈願致し、その甲斐あってか間もなく南北朝の戦いが始まり、清十郎は先陣を承り、住吉渡辺橋に戦功を立てしも、敗者の身となりしを聞き、お夏は愛染橋の加護により、奇しくも住吉の松原にて清十郎に巡り会い、水間に手に手を取って帰り、仲睦まじく想いを遂げ、苔下の露と消ゆと伝う。(ウィキペディアより)
お夏清十郎という名前では播州姫路で起きた駆け落ち事件を題材にした歌舞伎演目も有名なようですが、寺院HPの紹介も姫路⇔貝塚という距離的にもこっちの物語を指しているという事で良いかと思います。
降臨の滝
この寺院の興りともいえる裏手に流れる秬谷川(きびたにがわ)と降臨の滝。
菩薩像は行基が700年代に取り出してしまったので、今はこの辺りにあったんだよ~という目印がおいてあるそうなんですが、残念ながら見つけられず。
水間公園
御本堂の裏手にある山手に公園があります。子供が走り回るには十分な気持ちの良い芝生の広場がある他
愛染明王のお名前が付いた『愛染橋』もあって、縁結び祈願をしに来た方にはマストなスポットになっています。
御朱印
このお寺の御朱印はこんな感じ、最近御朱印帳を持って出忘れることが多くなり、今回も紙御朱印に。
老化現象ですな☆
まとめ
今回はこれで以上です。
やったから祓い切れるとは限らないけど、祓わないよか払っておいた方がよい厄払い。それに艱難辛苦を乗り越えた恋愛成就は過去実績ありと、色んなパワースポットを求めている方にお勧めなスポットです。